関西以西を攻めていく-宇都宮本部長の今年度テーマは新規獲得、前期比売り上げ20%アップみた宇都宮製作所。

株式会社宇都宮製作所

株式会社宇都宮製作所

宇都宮崇寛営業本部長

 

  •  宇都宮製作所の2017年度の工具研削盤分野の売り上げは、前期比20%という大幅アップを達成した。
  •  宇都宮営業本部長は「顧客からは、予想されたとはいえ、やはり今年の2月、3月までの納入希望が多く、下期は作りこみに没頭したと言ってもいい。内容的には過去最高レベル、大手メーカーを中心に、10年ぶりといったリーピーターが多く、底上げにつながると同時に、工具メーカーからの受注も勢いを増してきた」そうだ。
  •  前期の実績の伴った顧客の層は工具メーカー4割、再研メーカー3割、エンドユーザー3割となる。
  •  宇都宮製作所・十日町工場ばかりか、名古屋営業所でもサービス分野で増員を図った。
  •  そのフォロー体制に対する反応について「需要の高い中部圏、およびそれ以西から好評を得るようになってきた」とニーズに即応している実態を語る。
  •  前期は平均で月間、6台~7台の出荷ベース。宇都宮本部長は、今期から受注増への対応も視野に入れ始めた。
  •  「大がかりなものではないが、生産フロアの拡大を意図した、工場のレイアウト変更による生産の効率化を推し進めていく」。
  •  宇都宮製作所が今年度のテーマに選んだのは「新規獲得」。
  •  「サービスばかりか、営業スタッフも増員した。従来、手薄だった中・四国、九州エリアの開拓を念頭に、営業、技術双方のスタッフによる同行PRの頻度を上げていく。新規獲得では、エンドユーザーに配慮した提案が色濃く反映されてくるケースも多くなってくるかと思う」。
  •  受注の中心は、TGR200、同250、そして同016という大枠に変化はない。
  •  「この3タイプが売り上げの要であることに、今期も変わりないと思うが、前期は200→250へのシフトが目立ってきたほか、MaxProも前年度から実績を伴い始めた。今後、進展が見込める産業分野、市場に留意し、特に海外では潜在的な可能性に対しても注視していきたい」。
  •  今秋のJIMTОFでは「全自動機の受注が多い中で、様々な需要に対応できるゾーンとして披露していければと考えている。多品種の工具のデモもご期待願いたいと思う」。