岡本工作機械製作所ユーザー、サン精機訪問 SA1シリーズを無人化で活用

株式会社岡本工作機械製作所

株式会社岡本工作機械製作所

酒井田社長

 

  •  自動車用の「絞り金型」をはじめ、スリッターや粉砕刃といった加工機内部に装填する刃物、部品の研磨と加工業‐を主な柱とするサン精機。

 

  •  昭和53年、若干29歳で創業した酒井田重光社長は、丸刃の研削盤の設計を手がけ、鍛圧機械に装填する刃物の製造でスタートした。
  •  「研削盤をつくりつつ、周辺の工場を訪問して営業を展開する日々を過ごした。ツールとして、会社のカタログを製作し、新聞にも広告を打ち、顧客の獲得に努めていった」そうだ。
  •  刃物を介して鍛圧機械メーカーとの取引が始まり、鉄筋用や鉄骨用のカッタ―を主体としつつ、いろんな刃物づくりに手を染めていく一方、部品の研磨加工でも実績を上げていけるようになっていった。
  •  さらにバブル崩壊後は、自動車向けの金型メーカーに超硬刃物を製造するようになっていく。
  •  「外注先に恵まれていた。設備を積極的に導入するようになったのは、10数年前くらいから。外注先に研磨屋さんがなかった関係で平面研削盤からスタートした」と言う。
  •  岡本工作機械との出会いは、まさに、このタイミングで導入した「PSG205EX」と重なり合う。
  •  「大型で、刃物を多数並べての多数同時加工対応として、オーダーした。求められる平坦度は、100分の1、1000分の5レベル。大型の平面研削盤は、関市内ではあまり見られず、研磨を請け負う外注先をアピールする点でも優位だった」そうだ。
  •  10年以上が経過したが、精度への信頼ばかりか、サービスの点でも岡本工作機械は安心できた‐ことを踏まえ、酒井田社長は「メーカーを統一した方がオペレーターにとっても効率的」と判断。平面研削盤繋がりで、昨年は「PSG64SA1」を導入した。
  •  「残業を抑制していくための、自動化の追求にも一役買っており、導入から1年半、夜間運転に磨きをかけてきた。取り代コンマ2ミリ、コンマ3ミリで量が発生する電動工具をメインに手がけている」。
  •  現場は9人のスタッフが従事する。平均年齢は40歳弱。
  •  「マシニング、ワイヤカット、研磨・・・など機械別に担当を分けているが、今後は、多能工化を推進していきたい。設備投資は、ほぼ毎年実施するようになっており、もの補助や『一括償却』を活用しながら、今年は5軸のマシニングセンタを既に発注している」。

 

  •  昨年は創業40周年を迎えた。現場力と設備をどのように噛み合わせ、半世紀に向かって行くのか、楽しみだ。

 

2001年、岡本工作機械導入第一号となった「PSG—205EX」

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PSG64SA1は無人運転を追求してきた

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自動化に寄与する、とオペレーターも評価する

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