9月に創立50周年迎える日新ダイヤモンド製作所。「材料に着目して、需要の掘り起しへ」(河辺社長)

株式会社日新ダイヤモンド製作所

株式会社日新ダイヤモンド製作所

河辺清能社長

 

  •  日新ダイヤモンド製作所がことしの9月で創立50周年を迎える。
  •  河辺清能社長は「ご愛顧賜り、創立50周年という節目を迎える。今期は、固めの売り上げを設定したが、今後の関心事として、自動車のエンジン分野がなくなっていく場合を想定した活動は重要と捉えており、カーボンやセラミック、樹脂といった素材分野に着目しながら、ニーズの発掘に努めていきたい」と語る。

 

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  •  前期は売り上げ、営業利益ともに着実な歩みを見せると同時に、1億円以上の設備投資を実行。自動化への対応を怠ることなく、生産性アップの手は緩めることなく持続させている。
  •  「今期がスタートした12月時点で、牧野フライス製MG30とファナック製ロボドリルを手当てした。CBN工具の前加工や溝研削、ホルダーの製作に対応させていく方針だ」と言う。
  •  ヒトの確保にも抜かりはなく、ことし1月時点で製造現場に2人増員した。
  •  「前期は大口ユーザーの開拓に成功。世界的に見ても大きな単結晶ダイヤの需要が発生した。一発で加工ができるため、挽き目が出ないと高評価を頂いている。今後も、材料・素材の推移や部品の変化に着目しながら、潜在需要を掘り起こしていきたい。その際、当社の差別化として、小径工具の強化と短納期化、単結晶ダイヤへの今まで以上の注力を実践していきたい」。
  •  老朽化設備の更新を掲げるが、同時に匠の技を駆使していく手法も進化させていく。