日本初披露の自動微調整式精密ボーリングヘッド「KOMflex」は必見 切削工具部門が早くも売り上げ年間1億円規模も射程に入ったセラティジットジャパン

株式会社 CERATIZIT Japan

株式会社 CERATIZIT Japan

 

  •  セラティジット・ジャパンのメカトロテック出展は実に12年ぶりになると言う。
  •  馬場社長は「昨年9月に合併した切削工具メーカー、コメートグループ社の製品を出展し、従来からの超硬合金素材に加え、切削工具の認知度を上げていくことに主眼がある。特に今回は、日本初披露となる、自動微調整式精密ボーリングヘッド、KOMflex(コムフレックス)について、紹介していきたいと思っている」。
  •  ボーリングの仕上げ加工で穴径をミクロン単位で自動補正するそうで、江川切削工具事業部長によると「無線装置を使い、ボーリングの加工データを受発信器へと送り、ここを中継点として測定と制御を行うことで、人を介さずに仕上げ補正を行うことができる。正確さはもとより、作業の大幅な軽減、コスト削減に繋がり、その効果は、すでに欧州で実証されている」そうで「ブースでは、実際の動きを動画で見て頂き、展示会後は、すぐに実演できるよう、愛知県内のショールームで準備を整えていく。詳細は、メカトロテックブースで説明させて頂く」言う。
  •  このほか、工具関連ではH7の精度が一発で出る「リーマックス」などが出展される予定だ。
  •  セラティジット・ジャパンは3月から今期がスタート。8月末に半期決算を終えた。
  •  馬場社長は「今期に入ると、当社の業績も大幅な回復基調で推移するようになってきている。昨年同期比で53%増、2019年同期比でも7%プラス。中身を見ると、特に目立つのが金型用素材88%、次いで丸棒素材63%と、いずれも大幅な伸びを記録し、その他についても20%以上の回復を見ている」。
  •  セラティジットの欧州本社の状況はどうか。
  •  「昨年はコロナシフトによる人員削減とリモートワークを実施。各事業部は極限まで無駄を省いた影響で、急激なコロナ危機リバウンドによる、世界中から舞い込む急激な注文増加に対応できていないのが現状だ。ジャパンとしては、可能な限り通常よりも多く、発注手配をかけているが、素材商品によっては受注後8ヶ月納期が必要なものが出てきている」とのことだ。
  •  新たに工具部門が加わり、ジャパンの新たな体制構築も課題に加わっている。
  •  「コロナのせいで、1年半何もできず時間だけが過ぎ去ったが、切削工具部門も年間、1億円レベルの売り上げが射程に入ってくるようになるなど、従来からの合金素材部門含め、1日も早い次世代の育成が喫緊の課題だ。現在、工具と素材両方で人材発掘作業を急いでおり、良縁に恵まれることを願っている」。

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