柳川Cominix社長インタビュー2、3年度にらんだ売り上げを意識「布石」打つ2019年度 8月からロシアでの販売スタート

株式会社Cominix

株式会社Cominix

柳川社長

 

  •  大阪工機からCominixに社名変更されて1年が経過した。
  •  「効果と言うか、東北、関東、九州・・・どこにいても違和感がなく、購買でもスーッと話に入っていける。特に今年から、そう、感じている」と柳川社長は語る。
  •  取材活動でも、相半ばしていた呼称が、ようやくCominixに収斂されつつあるように感じる。
  •  「また、東証1部上場を果たしてからは、業界では山善、トラスコ中山を気にするようになってきた。社員の募集に際しても、舞台が変わったことを実感し、ハンディーを感じなくなった」そうだ。
  •  業界で、最も変化に富む企業と言えるかもしれない。
  •  実務レベルでも、昨年は7月から「SAP」運用が開始され、名古屋ロジスティックセンターの開設、稼働と続き、JIMTОFでは、YG‐1との、ドリル、エンドミル部門での取引拡大が「宣言」された。
  •  では、今年度の動きはどうか。
  •  「8月からロシアでの販売をスタートさせることになった。加工ノウハウをアドバイスして欲しいとのニーズがあり、これに呼応する取り組みを意識すると、ローカル企業の開拓が中心となる。大きく見れば、Bricsの流れに沿った開設でもあり、今後は、ブラジル、そして東欧も意識していきたい」との海外展開に言及する。
  •  柳川社長は、日本の後半の景況に期待する。
  •  「と言うか、2020年を視野に入れて、2年、3年後を見据えて、2019年度は利益よりも、将来的な売り上げ確保のために『布石』を打っていくタイミングと捉えている。そのためにはどんな発想が大切か、と」。
  •  人がしないことをやる‐柳川社長の問題意識だが「IMCグループ、YG1・・・活発な動きを示している企業・グループは、アグレッシブで、多感なチャレンジを展開している。思いが共有できる」と言う。
  •  来年には18人の新入社員が入ってくる。海外勤務を希望する人が多く「心強く感じている」とも。
  •  今、Cominixでは、工具関連は売り上げの7割を占める。文字通り、切削専門商社だが「他の分野で、今年度、注力していきたいのが鉱物資源販売。調達が難しいタングステンなどがターゲットになる」とのニーズ対応にも目が光る。

 

JIMTOFでは、切粉を出して、体感、納得いただくことを優先してアピールに努めた

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