牧野フライス精機がSG10の受注活動本格化へ。ほぼ全てのレンジに対応するメリットに期待

牧野フライス精機株式会社

牧野フライス精機株式会社

JIMTОF開催と同時に受注開始したSG10の前に立つ清水社長

 

  •  コンパクトさ、ローディングの速さへの反応が、すぐさま好感された、と清水社長は語る。  「SG10」‐JIMTОF開催と同時に受注活動をスタートさせた、刃径Φ1ミリ~Φ10ミリまで対応する、話題の新機種だが「すでに複数台の受注を見た。AGE30で加工精度と安定性について評価を得ているからだろうが、幸先のいいスタートを切ることができて感謝している」。
  •  SS7とAGE30を合わせた3機種で、ほぼすべてのレンジに対応できるようになり、「牧野精機で揃えられる」メリット追求にユーザーは今後、どのように対応していくのか。
  •  「ハイレベルな受注を継続しており、特に内需の高さは目を見張るほど。6割が国内で占めているが、海外含め、現時点で中国の『陰り』の影響は見られない」との現状を語る。平均納期は、8カ月~10カ月。生産枠は依然、ほぼ埋まっている、とも。 生産能力向上に期待高まる
  •  「需要が落ちるような状況は、当面、考えにくい。来年2月に完成する第3工場棟(SITE3)の稼働によって、生産能力をアップさせ、納期をどこまで短縮できるかが課題」と言う。因みに第一工場、第二工場、第三工場の正式名称はそれぞれ「SITE1」「SITE2」「SITE3」と命名。
  •  大ロット生産に対応し、パレットには最大520本積載可能になったことも魅力のひとつ。パレットベースに回転機構を採用し、楽な姿勢での着脱の作業という点でも配慮されている。さらに、グリッパは1種類のため、シャンク径違いによる交換は不要だ。
  •  「SG10はまた、従来、対応できていなかったレンジをフォローできることから、新規獲得のための戦略的な機種にも位置付けている」。
  •  数年来継続する、高い需要によって、納入台数も半端ではない。
  •  「サービスの強化を講じない訳にはいかない。国内外に多くのスタッフを擁するが、社内教育含め、実践的な活動に今後も手を緩めることなく、何かあれば迅速に対応できるようにしていきたい」。
  •  微小径から小径、中径から大径とフォローできる工具研削盤のラインアップが完成し、段研TADの反応もいい。牧野フライス精機の「次なる一手」は、果たして・・・楽しみは深まってきた。

 

SG10はΦ1ミリ~Φ10ミリまで対応する

SG10はΦ1ミリ~Φ10ミリまで対応する