倉庫スペース集約する第三工場は基礎工事着手、来年3月竣工。牧野フライス精機

牧野フライス精機株式会社

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清水社長には第三工場前で撮影に応じてもらった

 

  •  ここ3年来、牧野フライス精機本社構内に槌音が止まない日はない。倉庫スペースとして活用していく第三工場は、今年3月末までに解体工事を終え、基礎工事に入った。
  •  清水大介社長は「来年3月竣工の予定で、引っ越しを経て、第三工場が4月から稼働すれば、生産の主力を担う第二工場が本来の姿としてフル活用できる体制が確立し、目的としていた納期の弾力的運用が可能になってくる。生産能力の点でも現在の1・5倍を見込んでいる」。
  •  前期は、段研のTAD、小径用のSS7といった新製品、加えて海外需要の取り込みが売り上げに貢献したと言う。
  •  「現在、AGE30、MG30が依然として主力機種ではあるが、新たな『顔』として新製品が顧客の間で浸透してきたことに感謝している。TADは市場に受け入れられるペースの早さを実感。立形で省スペース、径20mmの太径まで対応できるメリットへの評価も高い。また、SS7は、特に海外で好感されている。今期は、国内で、さらに動きが出てきそうな状況と見ており、この点でも第三工場の早期稼働が待ち遠しくなってきた」。
  •  因みに第三工場が完成すれば、本社に関わる全ての建物が、4年前と比べ、すっかり「衣替え」し「新生牧野」が誕生することになる。新入社員にとっては、将来への期待が膨らんでいくことは間違いないだろう。
  •  「納入実績が積み上がってくるにつれ、客先を守っていく姿勢がより重要になってくる。技術・サービスサポートの手は緩めない」姿勢は一貫している。
  •  国内需要の高まりを予想する清水社長だが、今秋には、国内生産財マーケット最大のJIMTОFが開催される。新たな提案はあるのだろうか。
  •  「『自動化』をキーワードに、現在、開発を進めている。現時点で詳細は明らかにできないが、そこで必要とされる技術に磨きをかけていきたい」との方向性を明らかにしてもらった。
  •  さらに来年3月には、日本で初の試みとなる研削に特化した展示会開催が予定されている。
  •  牧野フライス精機も参加の予定と言う。研削市場の広がりに期待したい。

 

基礎工事に入った第三工場建設工事。来年3月竣工の予定だ

基礎工事に入った第三工場建設工事。来年3月竣工の予定だ