ワークと砥石の交換時間をそれぞれ50%、30%削減 AGE30FXを市場投入へー牧野フライス精機

牧野フライス精機 株式会社

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AGE30FX:外観

  •  牧野フライス精機は、販売の柱である「AGE30」のビッグマイナーチェンジを行い、装い新たに「AGE30FX」として市場に投入していく。需要の新たな上昇局面における一助に、との思いが強い。
  •  AGE30の重切削能力と安定性をキープしたまま、自動ワーク交換装置と砥石交換装置に大幅な改良を加えたのが特徴で、優れた生産性の実現にさらに磨きをかけていくことになる。
  •  担当者は「当社初の全自動機AGE30の発売から約10年が経過し、この間、MG30、SS7,SG10など、多様な機種を開発、販売してきた」と振り返るなかで「これら機種開発のプロセスを通じて、ローダや砥石交換装置といった内蔵型の自動化装置に対する様々なノウハウが蓄積され、自動化に関連する技術力が格段に向上した」と、ビッグマイナーチェンジの背景を語った。
  •  新型自動ワーク交換装置「LVBローダ」は、交換動作や設計の全面的な見直しが行われ、ワーク交換時間50%という大幅な短縮を実現した。使用するパレットは軽量かつ自動ティーチング機能対応の「Type D」パレットを採用し、ワーク最大収納本数がφ3で123本から780本へと大幅に増え、より長時間の連続運転を可能とした。
  •  パレットは引き出し式を採用することで、パレット交換作業を容易にし、オペレータの負担を軽減。ローダ用操作盤は、操作性が良く、軽量なハンディタッチパネルを初めて採用した。 砥石収納本数も6本から8本に  新型砥石・研削液ノズル交換装置「AWC8」は、砥石収納本数を既定の6本から8本へと増量し、様々な加工に柔軟に対応できる仕様とした。交換時間についても、既存機より30%の短縮を実現させている。
  •  ワークをクランプする工作主軸は、最大回転速度を400min-1から1500min-1に変更し、ドレスの効率化、円筒研削にも対応していく。
  •  主な仕様は次の通り
  •  ▽最大工具径φ25ミリ
  •  ▽最大工具長300ミリ
  •  ▽砥石軸端形式HSK-A50
  •  ▽砥石軸出力22・0kW
  •  ▽砥石軸回転速度500から8000min-1

 

AGE30FXは、AGE30の重切削能力、安定性の高さは、そのまま維持されている

AGE30FXは、AGE30の重切削能力、安定性の高さは、そのまま維持されている

 

ワークと砥石の交換時間を大幅に削減した

ワークと砥石の交換時間を大幅に削減した