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  • 海外の工具設計室。外観からは、文化の違いは見えてこないが・・・  
  •  人手不足が契機となって生み出されている自動化・無人化需要は、IoTの利用拡大と相まって、今後、どこまで拡大し、どの程度、浸透していくのだろうか。
  •  また、ものづくりの技術の伝承で、AIで置き換えていこうとする動きがあるが、その実現可能性についてはどうなのか。
  •  今、高齢化の進展以外に、団塊の世代の方の引退が相次いでいく中で、少子化は、ダイレクトに労働人口の減少を促し、20年後、30年後には4000万人とも3000万人とも言われるようになってきた。
  •  景況の良さは指摘できても、個人レベルの生活は、満足度で見れば必ずしも高くはない。年金の受給年齢の引き上げ(案として70歳が出ている)とその金額について「憂慮」する人の神経は、むしろ普通であり、明日を考えたとき、夢が描ける状況にあるのか。そう、自問して「イエス」と答えられる人はどれだけいるのだろうか。不安な空気は現実に我々を取り巻いている。
  •  安定した基盤‐最も端的な形は家族になろう。しかしながら、出張続きで自宅になかなか帰れない。単身赴任がいつ、終わるか見えてこない。一緒に暮らしてこそ、各人が何を考え、その考えを共有し、家族としての将来を描いていくことができるのであり、その鏡に照らした時、家族から出発し、近隣とのお付き合い、地元自治体、ひいては日本全体は、今、どのような姿を映し出してくれるのか。
  •  筆者が頻繁に海外に出向いていた頃、欧州でも、アジアでも、主だった国々の人は「なぜ、もっと、家族とともに生活しないのか。なぜ、結婚したのか」といった質問をよく浴びた。
  •  「では、あなたが会社から単身赴任を、命ぜられたらどうするか?」‐返ってくる言葉は「辞任する」であり、しかも即答だ。続く言葉は「そんな会社は、まず、ない」であった。
  •  技術は共有できる余地は高いと思うが、国によって異なる文化は、基本的に共有できない。たとえば、同じ自動化技術でも、その技術を何のために駆使するか。人の労働を補完するのか、省人化追求の一環か、安定化の手段なのか。いろんなニーズが横たわるが、その国の文化によって、運用は異なってくるだろうと思う。
  •  企業は、最初にして、最後は人の問題に尽きる。義務教育から始まる学校教育、家庭教育、会社の社員教育・・・いろんな持ち場で教育の機会はあるかと思うが、いったい何を身に付ければいいのか、そこには「哲学」が求められる。