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  • 盛況極めたタイメタレックス
  • 2018年の幕が上がった。今までとは違う、先行きの不透明感のなさが逆に不安を煽る、何とも奇妙な空気に押し包まれている。

  •  高原状態継続を予測する市況感に異議を唱える人はいないだろう。とりわけ半導体産業は、従来の乱降下と絶縁し、スーパーサイクルに入った、と指摘する人が多い。事実、メモリーの世界市場規模は、16年比で昨年は6割も増え、更なる成長が予測されている。

  •  自動運転化をはじめ、今や直接、個人生活にも密着しているパソコン、デジカメ、スマートフォン・・・あらゆるものがネットに繋がるIoT時代を迎えるなか、半導体関連産業の伸び代は、想像することさえ困難になってくる域に到達するかもしれない。自動車、航空機、建機、医療機械・機器・・・生産財マーケットを取り巻く他の主要産業を見渡しても、好調持続は論を待たない。

  •  だが、マクロ的な日本の好景気のなか、肝心の生活でゆとりを感じる層は、広がっているのかどうか。「今年は、給与は上がる」との期待感は、色濃くにじみ出ているものの、個人消費の低迷を受けて未だにGDPは、伸び悩んだまま、出口が見えない状況下にある。少子高齢化がさらに加速し、労働人口は減少の一途をたどり、この流れからの閉塞感は否めようもない。

  •  企業レベルでの活況さと対比される個人レベルの生活の不充足とも言える乖離は、どこに、どの程度、そのしわ寄せが、堆積していくのだろうか。

  •  時間内で仕事を終えて、家族と共有できる時間をしっかりと確保する、欧州各社の商売との違いに思いを馳せない訳にはいかない。余裕、ゆとりを持った仕事ぶりと充実した個人生活の両立は、ひとつの理想を体現しているように見える。公私そのものを、どのように捉えるかは、その国の文化に関係してこようが、欧州の人が「両立」を意識し、努力し、追求してきた結果であることは間違いないだろう。

  •  2018年の工作機械とその関連業界は、数字の上では、記録を出していく可能性が高い。11月にはJIMTOFが控える。個人生活においても、充実した日々をどのようにすれば送れるか、自問自答しながら、努力していく年にしたい。