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9月も下旬に入った。酷暑からの解放はいつ?との声が・・・

9月も下旬に入り、多くの日本企業は、前期が終了して、後半戦へと移り、外資系は基本的に10月からの1クォーターを残すのみとなる。今年は10月22日からメカトロテックが開催され、2025年の「締め括り」として活用する企業も多いと思う。
 生産財に関わる市況は「ぱっとしない」のが大方の見方だが、残念ながら、現実と大きくかけ離れていない。日本市場における切削加工は、自動車関連分野で7割を占め、この分野の加工総量は「頭打ち」、伸びが見られないばかりか「トランプ関税」による、北米への生産シフトも、国内需要の低迷に更なる追い打ちをかけてくるだろう。
2025年がスタートして以来、展示会の開催頻度は高まり、コロナ禍前に比べても増えている。リアルの良さは出展者、来場者ともに認めていることが大きいだろう。
メカトロテックでは、主催者企画「医療を支える加工技術」が早くも注目されている(小紙8月号・10面参照)。少子高齢化によって、医療分野の進展に寄せる期待は年々、大きくなっているからで、▼医療器具のミニチュア再現技術▼医療に生かす金型メーカーの技▼医療の未来を創る、切り開く新工法‐と関心を寄せずにいられないと思う。
セミナーについても①持続可能な自動車産業へ②航空・宇宙の未来③「日本の現場×DX」の真価‐が計画されている。
この間の取材の中で、ある訪問予定者は「メカトロテックに足を運ぶにあたって、AI技術が実用レベルでどの程度まで活用され、進化を遂げているか、知識を深めていきたい」との期待を寄せている。
AI技術が短期間に発展しており、そのスピード感から、行き着く先にも、熱い視線が注がれるようになってきている。ヒトの代替がどこまで可能になるのか?人手不足との関係で、今後、どのような議論がなされていくのか?まさにホットな課題と言えるだろう。出展者との新たな懸け橋になる可能性も高いと思う。
開催中の4日間で、どのような出会いがあるか。活動の深まりは人間関係の深まりでもある。一期一会を意識しながら、足を運ぶ展示会でありたい。