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  • 大阪機械器具卸商協同組合で挨拶する中山哲也理事長
  • 2019年の幕が上がった。
  •  サプライチェーンの高度化、複雑化によって、予想、予測が困難を極めるなか、工作機械工業会は、今年の受注金額として前年比12%減の1兆6千万円と設定した。ここ半年間の中国市場の縮小を考慮に入れての判断だと思われるが、それでも、規模としては決して少なくない。
  •  米中貿易戦争の行方がどうなるか、当面、注視すべき世界情勢もある。生産財業界にも、必ず、影響が広がってくるからで、たとえば、対米輸出の制約は、中国国内の生産調整、中止を余儀なくさせており、切削工具の消費量にも大きく作用するようになってきた。
  •  ただ、いくつかの新年賀詞交換会に参加し、意見交換する範囲では、足元の明るさが継続するなか、マクロ経済自体、それはそれとして、参加者の顔色そのものは明るい。言葉の上でも、2019年も大きな経済的落ち込みが想定できないという意見が大半を占める。
  •  だが、現下の生産財のエンドユーザーによる先行発注は、実需と連動しないだけに、不安は広がっている。必要だから発注するという構図が崩れ、納期が長いから・・・、今、予算があるから・・・ラインは止められないから・・・発注するという図式によって、注文が積み重ねってくる事態も、無条件で喜べないだろう。
  •  取材では、基本的に各社とも過去最高、高原状態継続といった好業績とセットで、人手不足問題が挙がってくる。仕事の総量が上がってくれば、設備と人の手当てをどうするか、常に悩ましい課題として浮上してくるのは、メーカー、ユーザーの立場を問わない。
  •  その人手不足の補完として、自動化、ロボット化の需要が生み出されている。もうすぐ、開幕するロボデックス展示会では、いろんなレベルのロボット化が提示されると思う。AIの進展も期待される。日本での就労人口が減少し、4000万人から3000万人という事態は、もう、目の前まできている。だが、量よりも質を重視する時代になるなかで、従来には見られなかった需要が必ず、発生してくる。ロボットや自動化の必要性は、人手不足とは、別次元で進展する可能性も孕んでいるような気がする。
 
  •  2019年をどのような年にしていくか。日本だけを見ていても、見えてこないというのは正論だが、逆に、日本をより良く見てきたのか、と自問してもいいのではないか。案外、「灯台下暗し」で、足元を今少し、見つめるだけ見えてくる世界があるかもしれない。ゆっくりと地固めしていく年にしたい。
  賀詞交歓会参加者の表情は明るい 賀詞交歓会参加者の表情は明るい