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あべのハルカス(大阪・天王寺)から奈良方面を臨む

 リアル展示会、リアル総会、リアル訪問・・・顔の見える付き合い方がいよいよ定着してきたように思う。手や指の消毒に始まり、マスク管理や体温への気遣いなどは、まさに「エチケット」の領域に達しキープされている。日常レベルでは、コロナに感染する、コロナを感染させるといったリスクへの意識は、ほとんどないのではなかろうか。
 取材では、ほとんどの地域で「OK」が出るようになった。移動手段としての新幹線の混み具合も徐々に増してきて、中小企業はもちろん、大手でも社内規制、対外的な対応においても、緩和されてきたことを伺い知る。
 海外の展示会では9月のIMTS、いわゆるアメリカのシカゴショーについて、訪問する、しないといった話も出てくるようになってきただけではなく、そのまま、独・シュトゥットガルトへ移動してAMBにも足を伸ばすのもありだよねって会話も見受けられるようになってきた。
 となると、日本への来訪者も今後、増えてくるのだろうか。現時点では実感はないものの、海外からの観光客が年々、増加を辿っていたころは、ホテルの予約がままならなかったばかりか、宿泊料金も相当、上がった。その日の夜にならなければ、ホテルを確保できないこともしばしばあったように思う。
 ものづくりの現場では、物流の混乱・高騰、部品の滞り、原材料の値上がり・品不足・・・工作機械に見られるように、需要は高いものの、減益を導く不安要素、値上がりが至る所で発生し、しかも、半導体が典型だが、その未入荷によって、納期回答ができない事態に直面している。
 複雑な時代に突入したと改めて思う。
 受注を頂いて、仕様や納期の打ち合わせを行って納品への準備を始めるという本来の流れが、長期化し、しかも、一メーカーで判断できない不安要素も募ってくる。納期を意識した時、船便か、エアーか。すべてオーダーしたものが、支払うのか。様々なレベルで議論がなされている。
 サプライチェーンは、円滑に機能してこそ、威力を発揮する。逆に滞れば、自動車の生産現場に見られるように「ライン」が止まってしまう。
 文明は便利さを実現してくれるが、不便さにも誘ってくれる。カーボンニュートラルって、日々、どのような実践を積み重ねれば達成できるのか。急に頭に思い浮かんでくることがある。文明のひとつの清算方法なんだろうか。