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展示会ではロボット実演に見入る人が多い

  •  人手不足が、生産財マーケットが向き合う業界の需要の特徴を左右している。キーワードが「自動化」「無人化」であり、「高生産性」、「高能率化」がその後に続く。
  •  今後、国内での生産がさらに下振れする事はあり得るだろうが、日本の労働人口は間違いなく少なくなっていく。匠の技、熟練の技の継承とともに、人に依存しないものづくりがどのような形をとって、生産現場に立ち現れてくるか、意識を向けない訳にはいかない。
  •  4月、5月には、パブリックの展示会とともに、工作機械メーカー主催のプライベートショーや工具商によるフェアが全国で相次いで開催され、6月も予定されている。
  •  来場者を見ていると、外国人の訪問が、昨年よりもさらに際立ってきた。工作機械の受注状況を見ても、外需が多く、特に大手工作機械メーカーは8割以上が海外からのオファーという事情が大きく関与しているからだろう。
  •  ガラスケースに入れられた加工サンプルには撮影禁止の言葉が日本語のみならず外国語でも併記され、禁止を促す絵文字も描かれている。だが、それにも関わらず、ケースを外し、携帯電話での撮影を堂々と行っている。(顧客に)遠慮してか、注意する姿は、ほとんど、見られない。
 
  •  展示会の運営には、それぞれの国の文化が反映される。来場者の行動もしかり、であり、日本人のようにはいかない場合を想定した「見せ方」を模索する必要が出てくるかもしれない。
 
  •  早いもので、2018年も前半が終わろうとしている。工作機械の受注状況は、好調に推移しており、年末までに「2兆円」に届くような数字を積み上げる可能性も出てきた。売り上げに繋げるためには、「納期短縮」しかないと思う。工作機械の新たな作り込みにトライしていく「空気」も漂い始めた。
  •  人手不足は生産財マーケットも捉えている。例外ではない以上、これまでの、ものづくりの系譜を踏襲しつつも、時代に応じたものづくりを追求する機会が、好調な市況環境に促されながら、セットされていくような気がする。
  •  「工作機械の新たな作り込み」を彷彿ささせる取材を試みていきたい。