
フォーラムの様子
2025年も年の瀬が迫ってきた。内燃機関の自動車の生産減少やEV化シフトの減速?といった、予測不能な事態が発生するなど、切削加工を取り巻く環境は、決して楽観視できなかった。切削加工の量的指標にもなり得るJTAの2025年度生産額見通しも、4802億円と、当初の4840億円から下方修正され、需要の厳しさを裏づけた。
だが、そんなアゲンストの風が吹くなか、注目を集めた企画があった。 12月2日に開催された、芝浦機械とオーエスジーダイヤモンドツール共催のフォーラム「Diamond Cutting Tool Forum」で、テーマとして掲げられたのが「単結晶ダイヤモンドのミーリング工具を用いた加工」。 当日は、有力ユーザーをはじめ、ダイヤモンド工具を扱う同業者、販売店など、広く門戸が開かれており、会場内は自ら市場を創出していこうとする気概に溢れていた。運営では、企業内に留まらない、産学協同による企画と言う点にも特徴を見出すことができ、基調講演では名古屋大学(社本教授)、慶應義塾大学(閻教授)という2人の専門家が登壇。パネルディスカッションでは、芝浦機械から福田シニアエキスパート、オーエスジーダイヤモンドツールからは神谷社長が顔を揃え、新たな協力関係やビジネスの創出に繋げるための議論を展開。合わせて微細精密加工業界が直面する課題(コスト、供給、品質、持続可能性など)が議論された。 詳細な内容は1月号で紙面化する計画で、次号を乞うご期待! 2026年がどのような年になるか、予想、予測は全くできないが、主体の側で目標や課題の設定は、自由であり、やっていかなければならないだろう。どのような年にするか、自身で決めればいいと思う。来年もよろしくお願いします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――
安田工業の安田之彦相談役「お別れの会」
安田工業の安田之彦相談役「お別れの会」が12月5日、福山市内のホテルで執り行われた。国内外から多くの人が参集し、故人を偲び、在りし日の思い出を共有した。 「最大ではなく、最高を目指す」という言葉を耳にするとき、誰しもが安田工業に思いを馳せる。紛うことがない。 子息である安田拓人社長によると「会社を大きくすることよりも、仲間とともに高精度な機械を作り上げることに心血を注いだ」と言う。 昭和51年、安田工業社長に就任し、33年間にわたって、辣腕を振るい、その後、会長、相談役となっても最高の工作機械づくりに情熱を傾けた。 再び、安田拓人社長からの引用となるが「人との出会いこそが会社を発展させ、人を豊かにする」と説き、社員を大切にし「成長のためには、本物に触れることが何よりも大事と、一流の設備や環境づくりにもこだわっていた」そうだ。 令和7年9月13日永眠。満年齢89歳。