放電加工機、レーザー加工機ともに大幅増加—立花エレテック3月期決算—

株式会社立花エレテック

立花エレテックの平成28年3月期決算(連結)によると、売上高1621億4200万円(前期比10%増)、営業利益56億1600万円(同15・6%増)、経常利益57億4000万円(同0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益37億1500万円(同31・7%減)となった。

一昨年12月に高木商会を連結子会社化したこともあり、売上高及び営業利益が伸長する一方で、前期には大電社及び高木商会の株式取得などに伴い発生した5億900万円の営業外収益、並びに子会社化関連益15億9900万円の特別利益を計上していたため経常利益は微増益、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅減益となった。

本紙に関連の深いFAシステム事業を見ると、売上高820億4400万円(同18・4%増)、営業利益41億5300万円(同27・1%増)と大幅増益となっている。

FA機器分野は、海外向けに自動車関連・液晶関連の各種製造装置メーカー向けプログラマプルコントローラーやインバーター、ACサーボなどの主力商品及びモーターなどの回転機器が引き続き好調に推移するとともに、配線用遮断器や漏電遮断器などの配電制御機器も堅調であった。

産業機械分野は、国内においては政府の「省エネ補助金」活用により、また、海外においては中国をはじめとした現地顧客へのきめ細やかな営業展開により、ワイヤカット放電加工機やレーザー加工機及び工作機械が大幅な増加となった。

平成29年3月期の連結業績予想(通期)では、売上高1670億円(同3%増)、営業利益55億円(同2・1%減)、経常利益56億円(同2・4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益37億5000万円(同0・9%増)とする。