MEX金沢で各種提案。松本機械工業、栄工舎、THK、高松機械工業・・・

松本機械工業 栄工舎 THK 高松機械工業

松本機械工業 栄工舎 THK 高松機械工業

金沢2016会場

SMEDシステム・ゼロ段取替で省段取りを実現

省人化、人件費削減に貢献へ 松本機械工業

「テーマは『省段取り』」、こう語るのはMEX金沢の松本機械工業のブースでアテンドする浜野康樹営業本部部長だ。

同社が提案する省段取りとは、SMEDシステムとゼロ段取替である。

SMEDシステムの特長は、内段取りの大幅な短縮にある。通常、30~45分要する生爪の成形を省く事により10分未満に段取りを短縮させる。

具体的には、いずれも生爪の繰返し精度10㎛以下を誇る、①QJC(工具レスで迅速かつ簡単爪交換を実現)、②GH&GX(クロスキー構造を採用して簡単かつ正確な爪の位置決めが可能)、③AJC&ACC(交換プレートを介し全爪を同時交換、加工に応じてチャックごと交換。しかも着脱用ロボットによる自動交換を実現)によって省段取りを実現させた。

つぎに、ゼロ段取替の特長は、チャックにサーボモーターを搭載した点にある。すなわち、チャックに爪の可動範囲として径(8~)40㎜のストロークを設け、爪を(自動で)移動させることより、ワークサイズごとの爪交換の手間が省略された。また、爪の位置がデジタル化されたことにより、ワークサイズに近い位置に爪を制御できるようになり、従来の爪の無駄な動作が省かれた。

サーボモーターで把握する為、安定した把握が出来る。その他、油圧レスであるため、クリーンで安全性にも寄与するとともにメンテナンスの手間も省くことができた。

日本でのモノづくりをサポート

浜野部長は「省段取りを通して、省人化や人件費削減を実現し、日本でもモノづくりをしてもらえるよう貢献したい」と語る。

『省段取り』には、日本のモノづくりに対する松本機械工業の熱い思いが込められている。

 

北陸地方強化、製品浸透へ 栄工舎

栄工舎製品で「加工上の問題解決」ユーザーの声

 

MEX金沢最終日、来場者の対応に忙しい栄工舎の熊田実営業技術部長を訪ねた。

「MEX金沢では、北陸地方の強化が目的だ」と、熊田部長は語る。

MEX金沢への出展は、マーケティングリサーチの結果が端緒となった。判明した自社の弱点を補強するため、毎年出展し北陸の地でアピールを続けてきた。

もっとも、来場者のうち栄工舎製品のユーザーは2割程度、ユーザーであっても栄工舎製であることを知らない等、自社を浸透させるのは簡単ではないという。

しかし、「加工で困ったとき、栄工舎のカタログを見れば使えるものが見つかる。様々な形状のものが標準在庫としてある」との言葉は、全国各地で必ず聞けるそうだ。

主力のカッター、リーマは標準品で3万点に及ぶ寸法アイテムでマニアックな製品群と特注品を強みとする栄工舎ならではの評価ではないだろうか。

MEX金沢で行われた商談会で、インド企業から単価が高いとの指摘があったそうだ。「標準品は生産量、価格、ネームバリューの点では大手メーカーや安価な海外メーカーには勝てないが、うちは痒いところに手が届く製品で勝負する」と、控えめに語りながらも発する言葉からは、熊田部長のプライドが感じられた。

 

『NEXTAGE』 多様な現場で省人化に貢献 THK

4台のカメラが視覚として機能

THKのブースには、同社主力のボールねじ、リニアガイド及びアクチュエーターに加え産業用ロボット『NEXTAGE』が展示されていた。

「MEX金沢では、主力の各製品はもとより、『NEXTAGE』を特にアピールしたい」と同社担当者は語る。

『NEXTAGE』は、「人と共存」というテーマの下、人と同じ空間での共働、人の代替を提案する。

低出力モーター(定格出力80W以下)ゆえ、力強さや俊敏さを欠く面はあるが、細かな単純作業の繰返しを得意とし、何より労働安全衛生規則上、安全柵が不要なため人との共働が可能となる。

特筆すべきは、頭と両腕に合計4台のカメラを設置し視覚を備えた点にある。

頭部のカメラは3次元で距離を計測して周囲の作業環境を認識し、両腕のカメラは2次元でワークの位置を認識する。これにより、インターフェースの接続なくして他の機械の動作に反応し、工程の切換えや場所を移動してもすぐに作業を開始できる。生産ラインを変更することなく省人化を実現できるという観点から、北陸方面での引き合いもあったという。

組立、加工、検査等の多様な現場で現在活躍中だ。

  

新製品『くし刃型精密旋盤XG‐4』

『スカイビング加工機SKV‐8』 高松機械工業

『複合精密旋盤XY‐120PLUS』幅広い加工を提案。旋盤メーカーを広くPR

会場に入ってすぐの広いスペースにブースを構える地元北陸の旋盤メーカー高松機械工業を訪問した。

「MEX金沢では、新製品である『くし刃型精密旋盤XG‐4』及び『スカイビング加工機SKV‐8』の紹介と『複合精密旋盤XY‐120PLUS』を通して新たな加工の提案をしたい」と、同社担当者は、今回のアピールポイントを挙げた。

『XG‐4』は、小物ワークを対象とした高速かつ精密な旋削を特徴とする。刃物の脱着は手作業であるが、交換を容易にするため刃物の位置を手前に置き、窓も広く取る等、設計上細やかな工夫が施されている。『SKV‐8』は、一台で旋削と研磨を備え工程集約を実現する。同機の展示は、北陸では今回が初めてという。

そして、旋盤にレーザーを備えた『XY‐120PLUS』を通して、ユーザーに多様な加工を提案する。

同社は、これまで比較的コンパクトな機械を開発してきた。ユーザーの細かな要望を取り込み、これに対応する中で細かな設計や仕様を得意とし、今では「細かなものは高松がいい」との賛辞も頂くという。

「MEX金沢を通して、北陸の旋盤メーカーというイメージを他県のユーザーにもPRしたい。そして、今後も継続していく」と、毎年出展することの意義を担当者はこのように語った。

筆者が地元の高校生の来場が多い点に触れると、「高校生へのPRにもつなげたい。旋盤を通して製造に興味をもってもらい、将来は製造業、引いては当社の人材となってもらいたい」と、MEX金沢の別の一面にも期待を寄せる。

省段取りを実現するチャック群

浜野康樹営業本部部長

来場者の質問に対応するスタッフ

NEXTAGEに注目する来場者

北陸ニーズを探る栄工舎ブース