東陽が「E‐mono MEGAMA2017」を3月9、10の両日開催。測定ニーズに呼応した取り組みに注目。
羽賀象二郎社長
- 毎回、趣向を凝らしたネーミングが楽しみになってきた東陽の展示会。3月9日、10日の2日間にわたって、刈谷市の産業振興センター「あいおいホール」で展開される今回は「E‐mono MEGAMAX2017」と決定された。サブタイトルとして「すべてはお客様の『成功』のために」と記されている。出展メーカーはおよそ80社。2日間の集客目標は3500人、成約金額は370億円を掲げる。羽賀象二郎社長に見どころと、今期の「足取り」を取材した。
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- ロボット、自動化・・・最近の展示会に通底する問題意識は、「人手」と切り離せない。労働力不足は、今や日本全体を覆っているからに他ならないが、特に東陽が主に取引する各社が活躍する西三河地区は、ここ数年来、慢性的なものとなりつつある。
- 「半ば、当然の流れとして、念頭に置いている2つのキーワードだが、今回、ニーズとして高い、測定についてもフォーカスしている。メーカーを挙げればオヂヤセイキ。細やかな対応で人気が高く、コスト的にもリーズナブル。初の講演をお願いした」と言う。
- 工程ごとにチェックし、不良を出さない意識が益々、重要視されるようになってきたインライン計測。オヂヤセイキが講演で担当するのは「ゲージの計測、規格、特殊ゲージについて」。
- 「日々の作業に欠かせない、基本的な事柄故に、是非、押さえて頂きたいポイントについて、わかりやすい解説をお願いした」。
- ロボット関連では、富士機械製造のティーチング不要で多品種対応ができる小型ロボットやデンソーウェーブのコンベアトラッキングシステム等が出展される。
- 「工作機械については、『省スペース』に魅力を感じて頂くケースが多い。切削工具をはじめとする消耗品の動きも悪くないが、顧客の側では、住友ならダイヤ、京セラでは鋳物用と『棲み分け』されており、提案で工夫を要する場面にしばしば出会う」そうだ。
- 昨年までを概括してもらうと、国内は「事業再編と増産への対応で、夏までは設備関連が活況を呈していたものの、秋から落ち着いてきた」。一方、海外は「北米は堅調さを継続しており、中国は、民族系の自動車メーカーによる、より良い車づくり志向に注目している」。
- トランプ大統領が、NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉に、どのように臨むか、その行方に関心を寄せる人は多い。羽賀社長もその行方を注視する1人だが、海外展開の新たな動きとして「移民問題とも絡む、メキシコは、まだ、開設4年目だが、各自動車関連メーカーからのニーズの高さから、もうすぐ、3拠点目を設ける考え。イラプアト、アグエスカリエンテスに加え、サンルイスポトシに開設する」そうだ。
- 2017年を迎えて「顧客の現場では、様々な取り組みが展開されている。その中でロボット導入の、さらなる有効活用が図られていくことが予想される。省人化のみならず、稼働率をいかに上げていくか。その『解』を提出していくことも我々の仕事だ」と締めくくった。
MEGAMAX2017