トーカロイから業界最高水準の高硬度材種、AGS1提案 新規獲得の有力ツールにも
AGS1の営業を担当する吉村さん
- トーカロイに東海合金工業の営業スタッフが合流して、4月から新たな体制で今期のスタートを切っている。
- 責任者となった山田課長は「既存客の業績回復や新規顧客の獲得等が重なり、受注実績が着実に積み上がるなど、好調に推移している」現状を指摘しつつ「業界最高水準の高硬度を誇る、切削工具向けの超々微粒の新材種『AGS1』は、現在、複数のお客様に試用、評価を頂いているところ」との新たな「武器」についての説明もなされた。
- 超々微粒にすることで、硬化され、切削工具での耐摩耗性が向上し、長寿命化をもたらすそうで、その結果「量産対応が可能となり、ランニングコストの点でメリットをご提供できるかと思う。今後、新規顧客獲得のための有力なツールとしての役割ばかりか、当社の技術レベルの到達水準を示す、IR的活動の性格も備える新材種だ」と言う。
- 高硬度と言っても抽象的だが、指標的には「HRA95」と表記できる。
- 「当社は後発メーカー故に『硬度』への拘りが強い。従来、当社で高硬度と名指しできるのは『FX種』。3つのバリエーションを揃え、耐摩耗性に富んだ金型向けで評価を頂いてきた。シャープエッジを形成させる必要のある部品作りで差別化できるとの評価を頂いてきた」と硬度に拘った成果の一端を語る。
- AGS1の客先での評価が、どのように収斂してくるか、楽しみになってきた。