ミスト発生の抑制でアドバンテージ 全世界的に成長を継続するブラザー・スイスルーブグループ
今年の目玉となる新製品は「ブラソカット201」

機を伺いながらクーラントのセミナーも順次、開催している
全世界的に成長を継続しているという、クーラントメーカーのブラザー・スイスルーブグループ。
西社長は「おかげさまで、アジア、アメリカ、ヨーロッパの3極すべてで、弊社の強みを発揮させて頂いている。この成果については、ユーザー現場から挙がってくる要望に、弊社の研究開発陣が上手く連携できている結果と捉えている」と語りつつ「日本も、足元の状況は悪くなく、バスコ601、ビークールMC660といった新製品が徐々に市場に浸透し、売上比率にも寄与してきている」との現況を説明する。
特に追い風となっているのが近年実施されている安全衛生法の改正だと言う。
「この法律は、ひとことで言えば、工場内環境の改善を促していく措置。昨年からミストの発生量を測定してデータ化し、今年から客先で比較検討して頂きながら、弊社製品をアピールしている。弊社製品はミスト発生量が少なく、工場内環境に対し、他社製よりも優位にあり、この点で理解を深めて頂ければ、受注へと結びつく」という流れだ。
ミストの抑制には、エマルジョンの粒度や安定が深くかかわっており、技術上のアドバンテージが発揮されていると言えようか。
今年の新製品は、ブラザー・スイスルーブの原点とも言える、バイオコンセプトをベースとするブラソカットシリーズの最新版、ブラソカット201だ。
「テスト品も入って来て、リリースしていくタイミングを迎えた。『安全を売る』需要にもしっかりとお応えできる新製品であり、今期の目玉として、拡販に注力していきたい」。