ダイジェット工業から正面フライスカッタの新製品「PNS‐Reborn」販売へ。開発から4年、満を持して市場投入へ

ダイジェット工業株式会社

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営業企画課の後藤スタッフ

ダイジェット工業から、正面フライスカッタの新製品「PNS‐Reborn」がリリースされた。
 営業企画課の後藤さんによれば「かつてPNSという5コーナー使いの正面フライスカッタが市場でブレークした。製品名に覚えがある方を意識しつつ、その生まれ代わり=Rebornとの認識を持って頂ければと考えた次第。もちろん、本体はじめ、チップや材質、コーティングすべてを一新し、市場への訴求力を一段と強化させている」。
 開発から実に4年を費やした鳴り物入りの新製品で、新たに開発されたコーティング「DP1」「DS2」の初適用となっている。
 両面10コーナー仕様で、新材種のインサートとしては、低抵抗なハイレーキ刃形を採用した「MMタイプ」「PMタイプ」「PLタイプ」をラインナップ。
 切れ刃を2タイプ揃えており、軸方向の切削深さ=APが2ミリ以下の場合、切り込み角27°による高速高能率加工が、2ミリを超える場合は、切込み角45°の切れ刃で最大5ミリの高切り込みが、それぞれ可能となる。
 今期に入り、早くも1クォ―ターが経過した。
 「前期末からの流れで、注残に助けられながら、同期比ではプラスで推移している。産業で見れば、航空機需要の回復が一役買っている面がある」と古林常務は指摘しつつ「耐摩、合金素材の両分野とのシナジーを発揮していく。姿勢としては広く構え、既存工具への適用を順次、追求していく計画だ」。