CYカーバイドジャパンが8月に名古屋出張所開設。島口営業部長が常駐。課題は工具内製化に注力する新規ユーザー獲得

CYカーバイドジャパン株式会社

CYカーバイドジャパン株式会社

瀧社長

日本で超硬丸棒素材販売を手がけるようになって6年目を迎えたCYカーバイドジャパンを訪問した。
 「8月には名古屋出張所を開設する運びとなり、大阪、東京、名古屋という、国内主要3拠点体制を構築。従来からの工具メーカーに加えて、工具の内製化に注力しているエンドユーザーを中心とする新規開拓に努めていきたい」と語る。
 名古屋出張所では、島口営業部長が常駐する。中部圏における「腰を据えた」営業を展開していくことになる。要チェックだろうか。
 1月~6月の今期前半の売り上げは、対前年同期比横ばい。目標に掲げる来期中の売り上げ8億円達成に向け、後半から新規獲得を加速させていきたい考えだ。
 現在、販売の主翼を担う材種は「MH10F」。価格競争力を備えつつ、塑性不良はなく、安定した品質が評価されたエンドミル向けのベストセラーだ。
 「また、他社との差別化では、ニッケル系・ステンレス系・チタン系の加工に適した『CS43』や高硬度・複合材用の『SH904』の浸透を図り、工具づくりにおける特徴を出して頂ければと思う。従来、日本や欧州製の素材にしか念頭になかった、我々にとっての、ポテンシャルユーザーにも配慮していく」。
 10月にはメカトロテックに出展し、中部エリアでの知名度アップとともに、素材に関わる相談や悩みを聞く機会に設定する。