メカトロテックでは超高速仕様の超硬フラッシュリーマのアピールを継続する栄工舎
用途別、被削材別カッター、リーマは一貫して好反応

取材に対応してくれた山下所長(左)と三宅営業スタッフ
栄工舎大阪営業所の山下所長、三宅営業スタッフを訪ね、管轄する浜松~九州までの市況感をはじめ、手応えのある商材やメカトロテックでのアピールポイント等について、ヒアリングを試みた。
アナウンスは今夏に既に発表されているが、冒頭で、価格改訂と商品の廃番に触れておきたい。
価格改定は11月1日受注分からで、ハイス製品25%、超硬製品で10%~15%。特殊品は別途、対応とのこと。また、商品廃番については「生産の効率化、需要の低迷」を踏まえて、同様に11月1日から実施していく計画で、超硬エアーホールエンドミル(10種)超硬ハイヘリカルリーマなどが対象となる。
今期、管轄エリアの市況感について山下所長は「標準品は2023年から、横ばいが継続中。航空機関係は動いてるが、量が期待できる自動車関連は需要が今ひとつ」と概括しながら、個別の商材では「高硬度、アルミ、樹脂といった用途別のミニカッターシリーズは、一貫して反応が良く、リーマでは、ステンレス向け、高硬度対応への問い合わせが多い」と指摘する。
総じて、用途別、被削材別は、カッター、リーマ共に評価が高く、受注実績が伴ってくる。
「ユーザーから見て関心があるのは被削材で、そこから辿って、商材に行く着くケースが多いと思う」。
加工ワークの材質を喚起することが、需要を刺激する一助に繋がる典型例だろう。
「メカトロテックでは、サイクルタイムの大幅削減が可能となる超高速仕様の超硬フラッシュリーマ(アルミ用・鋼用)のアピールに引き続き努めていく。このほか、通常の営業活動でも手応えのいい、ショートエンド刃付リーマやショートテーパーピンリーマなど、コスパの魅力ばかりか、汎用性の高さもポイントになるアイテムの紹介にも注力していきたい」。
以上、山下所長からの取材内容となるが、途中から、入社3年が過ぎた三宅営業スタッフにも話を聞く機会を得た。
「2022年2月の入社。時間が過ぎ去る速さを実感しているが、この間、私が日々、関心を寄せていることのひとつに、弊社標準製品の幅の広さや細かい寸法のラインナップといった『強み』をどのように活かしていくか、という問題意識がある」。
言わば、豊富なアイテムをベースとしつつ、需要に見合った提案がどこまで行えるか、という関心とも捉えられようか。
「そのためにも、部品加工の現場でどのように弊社製品が使われ、評価されているか、理解と把握に努めていきたい」との、今後のアプローチに言及しながら「案件としては自動車分野が多いが、この1年間で航空機分野、特に機体関連の見積もりが増えてきて、嬉しく思っている」との感想を寄せてくれた。
現在、大阪営業所では新人スタッフの募集を計画している。西日本の需要発掘に共鳴する方は、是非、接触してみては!どうか。