ミーリング機能付きCNCターニングセンター「RT‐915M」を出展
即納から半年以内の納期対応 補助金活用のメリットも‐オーエム製作所

株式会社オーエム製作所

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短納期対応の重要性を語る上田営業本部長

CNC立旋盤「RT‐915」に、新たにミーリング機能が追加され、ドリル加工やタップ加工などの回転工具にも対応した、CNCターニングセンター「RT‐915M」がメカトロテックに出展される。
 上田営業本部長は「RTシリーズは、即納対応の戦略機種として、知名度も少しずつではあるが、上がってきた。即納から半年以内という納期対応により、補助金活用が可能になるメリットも無視できないかと思う」との、即納に留まらない優位性についても言及しながら「メカトロテックでは、床面からテーブル上面までの距離を短くすることで、ステップなしでワーク載せができる、使い勝手の良さなどをアピールしながら、RTシリーズのキャンペーンも併せて展開していく予定だ」と語る。
 RTシリーズは、φ800、φ915、φ1000の3種類から選択可能。ATC装置の工具搭載本数は18本、オプションとして、刃先計測装置、ワーク計測補正装置、高圧クーラントにも対応する。現状の受注実績は、平均で月に2台ペース。中小規模の顧客を中心に、大手企業での実績も伴ってきたと言う。
 「短納期対応という括りでは、Neoシリーズも、長岡工場の増床によるスペース確保で在庫が可能となり、『今、すぐに』というニーズに対応できるようになっていることも付け加えておきたい」。
 米中を中心とする海外販売は納期優先で、在庫があること、そのものが重要視される。
 「短納期対応は、上位機種であるVTLexも捉えており、工数の見直しなどの検討段階に入っている。そのためのオペレーターのレベルアップは避けて通れない」。
 メカトロテックでは、新しいソフトウエアの提案も、要チェックだろう。
 「NCプログラムの知識がなくとも、汎用的な加工なら、簡単にプログラミング作成ができる、新しいソフトウエア『シン対話機能』を紹介させて頂く。プログラムレス化の最先端とも言い換えられようか」。
 立旋盤が素人でも!とのキャッチコピーも決して大げさではないだろう。
 このほか、AI切粉検知テストキット、切粉分断補助機能などもチェックされてはどうだろう。
 受注環境の点では、航空機やエネルギー分野からの需要を中心に「今年度いっぱいは、悪くない」と語る上田営業本部長。
 「風力発電に絡む需要や航空機エンジンなどの加工、特に難削材の加工で、立旋盤専業メーカーとして、アドバンテージを発揮していければと思う」と締めくくった。