金型だけではなく、部品加工ユーザー「発掘」にも注力する安田工業
±5μを安定的に出していく

一線で活躍する佐々木営業スタッフ
メカトロテック開幕が迫るなか、安田工業・名古屋営業所を訪問。一線営業の一翼を担う、入社5年目に入った佐々木営業スタッフを髙橋国内営業部長に紹介いただき、この間の活動に言及してもらいつつ、メカトロテックの見どころを聞いてみた。
冒頭、安田工業にとって、高精度とは何だろうとの質問をぶつけてみた。
「表現の仕方は、いろいろあるかと思うが、弊社としては、数ミクロン単位の加工が24時間、365日、20年間にわたって安定して行えることだと捉えている」。
別言すれば、人が生まれて成人を迎えるまでの間、一貫して、安定的に、ミクロン単位の加工ができる‐高精度のひとつの指標として、肝に銘じておきたい。
安田工業の従来からの主要顧客と言えば、金型メーカーの印象が強い。
「課題にも掲げているが、ターゲット層として、部品加工ユーザーへの深耕も、併行して展開していきたい。この点で重要なのがYASDAの機械に対するご理解であり、需要の流れでは、自働化への対応力が求められていると思う」との需要層の拡大を視野に入れながら「直近の取り組みのひとつだが、弊社ユーザーで、販売にも従事して頂いている西尾市のラポール様と実機見学会&セミナーを開催させて頂いた」。
8月25日から29日までの5日間にわたって、ラポールで設備されている安田工業の機械を活用し「見て、触れて、感じる、YASDA」に接する機会を設定。
「事前にアプリケーションや機械構造、5軸プログラム、周辺機器のほか、ワークチェンジャーの運用やロボと接続した機械のあり方といった質問をお聞きする中で、芯出し、5軸校正、5軸加工を紹介させて頂いた」。
実機見学会ではシステム3RのAWCを5軸加工機である「YBM Vi40」と「YMC650+RT20」で挟む形で接続して自動化を提案。
「場所をにししん文化会館に移して開催したセミナーでは、工具やツーリング、ソフトウエア、チャックなど周辺機器メーカー様のご協力を得ながら、+-5μmを安定的に出すノウハウを共有させて頂く一方、自働化に対する課題を共有しつつ、議論を深めることができた」。
メカトロテックでは、323ATC、33パレット標準搭載の部品加工機のベストセラー「PX30i」、金型だけではない、むしろ部品加工で高付加価値を実現する「YBM Vi50」が出展される。
「PX30iは関東方面の半導体関連需要で成果を上げつつ、中部エリアでも受注実績が出始め、YBM Vi50はリリースから3年目に入り、全国レベルで認知度がアップしてきた」。
ブースでは、大型モニターを使って、ユーザー2社に導入されている「YBM Vi50(パレットチェンジャー仕様)」による「自働化事例」も、インタビュー形式で取り上げられる。乞う、ご期待!

実機見学会の様子