フローティング機構で削りすぎのない、均一な面を確保。カトウ工機のバリ取り専用ホルダ 表裏のバリ取りも「1本で」対応可能

ブースではバリ取りの実演に人気が高まった
微細バリの除去を中心に、カトウ工機は、メカトロテックの場でも、引き続き、バリ取り専用ホルダを活用した自動化を提案した。
玉置営業部長は「バリ取りと言えば、常に人が介在しているイメージが付きまとっているかと思うが、現場は人手不足が常態化しており、需要の点では、自動化ニーズは絶えないかと思う」とのフォローの風が吹く現状を指摘する。
「傾き、伸縮に対応するタッパーで培ったフローティング機構をバリ取りに導入し、ワークの輪郭に倣って、バリを除去し、削りすぎのない均一な面を確保していく。加工ワークの材質や形状、厚みほか、使用工具に合わせた選択も可能で、表裏のバリ取りも1本で対応できる」。
人手不足への対応ばかりか、人の手によるバラツキの排除という点でも有効だろう。
バリ取り専用ホルダは、ロボットでも、マシニングセンタでも対応可能な「DBR7‐P」やマシニングセンタ用で10ミリの縮みで加工ワークに倣う「ST20‐DBR7‐SC」など、豊富にラインナップされている。
一方、ブースでアピールされたタッパーでは、クッションによるねじ位相をはじめ、下穴との芯ずれ、ねじ深さを狙った寸法などを合わせられるリタップ専用ホルダ「ST‐RTP」、1ミリ以下の微小な伸縮機能を備え、タップ寿命の向上を図るとともに、ねじ山の美しさをサポートするシンクロタップ専用ホルダ「ESS/ESS‐OHC/Synchro」などが挙げられよう。