フラットリーマレスドリルは貸出業務で新規開拓。「味見」を頂く試み‐加藤営業課長。クレセントエンドミルはウレタン加工でバリを大幅抑制。

株式会社ニチアロイ

株式会社ニチアロイ

加藤営業課長

フラットリーマレスドリル、クレセントエンドミルという2つの新製品が特需を発生させ、社内売り上げに貢献。需要が落ち着いているなかにあっても、対前年比で5%程度の伸びを牽引していると言う。
加藤営業課長は「代理店様には、フラットリーマレスドリルというネーミングにインパクトがあったようで、チラシの追加を求められたりした」と7月発売当初の反応に触れつつ「弊社としては、7月から、新規ユーザー獲得に向けて、貸出業務を行った。リーマレスでどこまで加工ができるか。『味見』を頂く試みでもあり、テスト内容をフィードバックいただいた」と語る。
アルミ加工用に加え鋳物加工用もラインナップを計画。需要をさらに刺激していく方針だ。

一方、クレセントエンドミルは、ウレタンゴム部品を高精度に加工できるエンドミルで、独自の刃形状が「三日月=クレセント」であることに由来する。
「ウレタンゴム加工用のエンドミルを初めてリリースしたのが2019年。クレセントエンドミルは、その最先端に位置づけられる新製品で、右・左回転の双方をこの1本で安定して加工することが可能。ウレタンゴム加工で苦慮していたバリ発生を大幅に抑制する。先日のメカトロテックでも注目を集めた。ウレタンゴムの次は樹脂用の展開を想定している」。
2026年、両新製品には、それぞれ「鋳物用」「樹脂用」が追加販売される。楽しみにしたい。