本格始動したブラザーテクノロジーセンター北関東訪問

インタビューに応えて頂いた石黒マネージャー(右)と益山北関東営業所長
内需のフォローアップ強化に向け、ブラザー工業の拠点開設、拡充が急ピッチで進められるなか、昨年12月15日に開所式が挙行され、今年から本格的に始動した「ブラザーテクノロジーセンター北関東」を訪問。常設機種として、従来からのS、W、U、R、Mの各シリーズに加え、このほどリリースされたHUシリーズも配置するなど「顧客に寄り添う」体制が一段と強化されている。太田市からの単なる移設・拡充に留まらない、新たな役割を中心に、国内営業を統括する石黒マネージャー、益山北関東営業所長にヒアリングを試みた。
公共機関の利用なら、JR高崎駅から車でおよそ5分に位置する。
益山所長は「省みると、群馬県には51年前に進出し、すでに半世紀の時を刻んでいる。当初は自動車業界への深耕を目指し、量産への対応を中心に活動を展開してきたと思うが、時は流れ、量産から多品種少量、自動車のみならず、半導体、医療、食品機械、農機・建機とった非自動車分野への更なる浸透を目指していく段階に入ったと判断。エリアについても、群馬、栃木、新潟の3県を視野に入れている」と概説する。
なかでも、テクノロジーセンターと称されるように、サービス対応の強化がポイントで、困りごとを中心とした技術提案とサポートで差別化していく考えだ。
石黒統括マネージャーは人的な面と注力エリアを補足し「営業はもちろん、アプリケーション、サービスの各スタッフも層を成しており、顧客情報を共有しながら、課題解決に努めていく。その一方、新規開拓エリアとして、特に、これまで出張対応中心で、十分なフォローが難しかった新潟県については、高崎への移転によってアクセスが改善されたことで、今後はより踏み込んだ技術提案、技術サポートを展開していきたいと考えている」と語る。
今後は近隣拠点とのシナジーにも期待が高まるなか、東京・両国のショールームは現在改修工事を進め、2月6日(金)にリニューアルオープンを迎える運びで、3月にショールームが開設される長野・茅野との「相互活用」の観点から、ユーザーの期待度が高まっている。
機種別に見た国内の需要動向では「5軸加工機のUシリーズが一番、伸びており、旋削とミーリングの両加工をワンチャックで行える複合加工機、Mシリーズも高評価を頂いている」と石黒マネージャーは指摘する。
新製品という括りでは、昨年12月18、19の両日に実施されたプライベートショウに出展された「HU550」を取り上げたい。
説明に当たっていた会場スタッフから「横形マシニングセンタとしては初の5軸加工機で、自動車の量産・長尺モノ部品がターゲット。φ680ミリの治具エリアを擁する、傾斜ロータリーテーブルを搭載し、30本のマガジンを備える」との説明を受けた。
幅1557ミリ、奥行き3191ミリというコンパクトさも魅力だろう。
拠点の開設・拡充、製品ラインナップの充実という両輪を軸に国内需要の深掘りに、今後も注目していきたい。

本格始動したブラザーテクノロジーセンター北関東

昨年のプライベートショウ披露されたHU550