セラティジットジャパン・山口社長登場「入社1年余り、素材の奥深さに感嘆」来期の新製品は難削材向け工具がターゲット

セラティジットジャパンの新しい顔となった山口社長
馬場前社長の引退に伴い、2026年1月1日付で、山口耕平営業部長は、セラティジットジャパンの代表取締役社長に昇格、就任した。
「2024年9月1日の入社で、業界的には1年と3か月余り。まだまだ、新参者の域を出ないが、弊社で扱いが多い超硬丸棒素材は、原料のブレンド方法によって、様々な特徴を備えるため、顧客からの弊社への評価は、それぞれの立ち位置に応じて、様々、というのが興味深い」。
山口社長の前職は、アメリカ・シカゴに本拠を置く、工業用接着剤、潤滑剤などを噴霧するホットメルトアプリケータ大手の日本法人の代表。超硬素材とは直接、関係はない。
取材訪問は、今期2月決算を迎えるタイミングに重なった。増収減益の着地となるようだが、詳細については、天井知らずのAPT価格と超硬スクラップ買取価格の上昇により複数回にわたる価格改定が背景にあろうことは想像に難くない。
「大元は、米中対立に起因する、中国によるレアメタル、レアアースの輸出規制だが、要はいつまで続けるつもりなのか。現時点では全く読めないだけに、サプライヤー業務を継続していく上でも厄介な問題だと認識している。欧州製品の90%を占めるリサイクル材は、引き続きAPT価格の上昇に連動しているため、不本意ながら2月にも価格改定をお願いさせて頂くことになる」。
ここでジャパンの扱い品目を改めて整理すれば、超硬丸棒素材が4割弱、耐摩耗用素材2割、木工石工3割、その他切削工具という構成だ。
「マシニングセンタに旋削機能を付加するU軸については、3月末までスペアパーツなどのアフターフォローを継続する。以降の対応については、対応メーカーの選定中で、ご案内は、しばし、お待ちいただければと思う」。
取材当日には、複数の採用面談が入っていた。
「現状の体制で特にマンパワーの強化が求められるのが中部エリア。機動的に動ける営業スタッフの養成は喫緊の課題でもある。また、在庫については、ドイツとも連携した即納体制を構築していく考えだ」。
参考までだが、面談では、外資系らしく、日本在住の外国人も含まれているようだ。
ところで来期の目玉となる新製品のリリース予定はどうか。
「刃先を効果的に冷却させるため、4,5,7穴のオイルホール仕様を採用した新製品投入を考えている。アプリケーションとしては、チタン、インコネルといった難削材或いは難形状の切削が最適。製造はオーストリアとなる」。
山口社長は横浜在住の50歳。趣味は旅行とお酒だと言う。

展示会にも積極出展(写真は昨年のメカトロテック)