サイトウ製作所は、宮城の地元企業3社と「3S運動」展開。外からの刺激にスタッフが自覚的な取り組み展開へ。
展示会出展尾意義について熟考する齋藤社長
- サイトウ製作所の宮城・角田工場では、昨年から地元の異業種3社と毎月、持ち回りで「整理・整頓・清掃」運動、いわゆる3S運動を展開していると言う。
- 「4カ月に一度、自社に回ってくるが、発表それ自体が競争心に火を点ける。『見せられる工場にする』ことの自覚が生まれ、工場スタッフの『外』との接触がいかに大切なものか、痛感するようになってきた」と齋藤智義社長は言う。
- 2016年も好調を継続し、特に12月の売り上げは、単月で過去最高水準に到達。品揃えの豊富さを考慮すると「作り込み」において、課題の絶えない日はないのではないか。
- 「ドリルのラインナップ拡充に努めてきた結果、アイテム数で6000以上あり、毎月、仕掛品を含めれば、数千種類の工具を取り扱っている。多種類=生産性の悪さに繋がり、納期にも影響してくる。結果、管理も大変というサイクルが現場を覆っている」。 現場は微妙なさじ加減の連続と言ってもいいだろうか。
- 「小径工具製作に求められる技術とそれ以外の技術、自社に蓄積されているノウハウと機械設備の活用の在り方‐すでにあるものを活用して日々、新たな技術力を求めていくトライアルが現場を横溢している」と言う。
- 2017年のテーマは「変化に対応する力」に設定した。旧来の殻を破る、との思いを込めたと言う。
- 「製造会社として、工場の在り方を変えていく、その『呼び水』を常に考えていくことが大切と思う。3S運動もそうだが、今、ある程度の長期スパンで念頭にあるのが、欧州の展示会を通じて、その拡販を巡って、悩むことによって、新たな世界を垣間見ていきたいということだ」。
- 今秋、単独出展を決めたEMOショーを指摘できるだろうか。
- 「技術的商談の場となることで、新たな外からの刺激として、工場のあり方を変えていく機会にしていきたいと考えている。現地で出会う各国の商社と言っても、ドイツまで足を運ぶ商社は『選ばれし』水準の各社。従来、想定もしていなかった『発見』も期待したい」。