大手自動車メーカーにも採用へ
ツールドインターナショナルが提案する切粉除去の「エアロフォース」

テクニカルショウヨコハマでアテンドに当たったツールドインターナショナルの若手営業スタッフ
ヨコハマテクニカルショウに出展していたツールドインタ―ナショナルを訪問し、大藪社長を「旬」とも言える超硬工具を取り巻く原材料の動向や、切粉除去で悩む現場に朗報をもたらす「エアロフォース」のユーザー浸透度について取材する一方、ブースでアテンドしていた若手営業スタッフに、全体を補完しつつ台湾メーカーの7leaders、Nine9などのアピール商材に改めて触れてもらった。
輸入している工具の仕入れ価格高騰が止まらない。今年に入ってさらに加速し、かなりの高頻度で仕入先からの値上げ要求がある状態だと言う。
「安定供給を図っていくため、1月に価格改定を実施させていただいた。だが、APT価格が昨年1月から今年の1月までの、わずか1年間に5倍に跳ね上がるなど、中国によるレアメタルの輸出規制は、(工具の)素材の高騰、品薄を加速させており、このままだと工具の安定供給に深刻な影響をもたらしかねない。弊社の主要仕入れ先である台湾メーカーは、調達の見通しは立っているものの数カ月先には、大幅な価格改定がなされる可能性も高まってきている」。
「こうした背景から、今後、世界的な懸念になってくるのは、調達ルートの確保と開拓であり、弊社としても素材高騰への対処として、どのようなタイミングで工具価格に転嫁していくかと言うことだと思う」。
中国にとってレアメタルの輸出規制は、アメリカとの交渉を優位に進めていく好材料であるだけに、工具を扱う日本商社、日本メーカーにとっては実に悩ましい問題だ。
ところで、ツールドインターナショナルで工具販売とは別に、切粉除去改善の対策として販売に注力している「エアロフォース」の現状はどうか。
「大手建機メーカー、大手輸送機器メーカーに続き、大手自動車メーカーにも採用が決まった。24時間・自動化ラインを数多く擁する大手メーカーほど、切粉除去で問題を抱えている現場が多い。エアロフォースは高圧ポンプを使わず、外がけのクーラントポンプからのクーラント供給にエアーを加えることで、吐出力を増大させるシステムを採用。低圧のポンプのままでも、クーラントがしっかりと届けられる。ポンプ圧を強くする必要がないため、価格面でのメリットも大きい」。
採用に当たっては、デモ機の提供による「検証」が、近道となっているようだ。
エアロフォースについて、若手営業スタッフからは「ユーザー様からも従来の高圧クーラントに比べ、得られるメリットが大きいと好評。例えば、コスト面。高圧導入では数百万かかる予定が、エアロフォースであれば数十万で対策が可能であることや、高圧ポンプは導入前にテストを行うのは難しいが、エアロフォースであればデモ機で事前テストをしてから導入できるといった点など。裾野の広い自動車産業で横展開を図りつつ、今後は航空機産業でも採用されるよう、進めていきたい」とのアピールがなされた。
工具関連についてブースでは、Nine9の6枚刃インサートチップ採用のTDチャンファーミル、7leadersの潤滑性に優れたFXコーティングにデュアル設計を適用したマルチスマートエンドミルが提案された。
「TDチャンファーミルは、これ1本で表・裏面取りとねじ切り加工を行うことができる。最小インサート径はφ4・8ミリからとなる」「マルチスマートエンドミルは、不等分割タイプの超硬4枚刃スクエアエンドミルで、鉄系からステンレス、チタンまでの幅広い被削材に対応する」。
話題に事欠かないのがツールドインターナショナルだろう。