寿機化は、シギヤ精機製円筒研削盤「GP‐55D‐400A」で長尺ものの円筒研磨で差別化
シギヤ精機製円筒研削盤 GP‐55D・400A
- 東大阪市で金属部品の精密研磨加工を事業内容とする寿機化。東大阪では数少ない長尺ワークの円筒研磨を行う同社第二工場を訪問し、その特長や強みについて橋本博行第二工場長に話を聞いた。
- ◆
- 「第二工場では大型ロール、シャフト、シリンダーピストンロッドなど機械部品の研磨を行っている。特に細長いワークの研磨は、うちの強みとなっている」。
- 最長4メートル、径 50ミリ、なかには30~40ミリ台の細長いワークの加工も手掛ける。
- 「長尺ワークの研磨」というニーズと差別化に対応するため、平成24年にシギヤ精機製作所製円筒研削盤(GP‐55D・400A)を導入。「価格も手ごろで精度もしっかり出る。1本から受注する町工場にはちょうど良い」そうだ。
- 工場内は、きれいな床にシギヤ精機製作所製を含む2台の円筒研削盤が据えられ、備品や製品が整然としている。
- 「床は毎年塗り替え、ゴミ一つ落としていない。研磨屋は最終工程を任され、精密な仕事が要求される。汚れた場所ではそういう仕事はできない」と語る。
- 要求される精度は年々厳しくなるそうで、「現在では、公差±3㎛、振れ精度0・001ミリという要求に対応している」。
- 精度を維持するため、計測器の0点調整を1日5回、一定の時間ごとに、そして仕上げ時にも行う。また、「機械の音、振動、火花などを見て触って小さな違和感でもあれば、すぐに機械を止めて異常に対処する」。精度の安定・向上のためにできることは徹底するというのが同社のスタンス。
- 「こうした取り組みが評価されてか、リピーターが多い」という。砥石・センターを取り揃え、多様な材質・形状に対応できるのも要因の一つ。
- 「これまで培ってきた技術やノウハウで高品質な製品をお客様にお届けします」と、橋本工場長は語った。
橋本第2工場長