NCへリックスドリルの認知度アップさらに 機械要素技術展でのツールドインターナショナル
大藪社長
- 台湾のTIMTOSから帰国した大藪誠社長を新入社員面接中の大阪営業所で取材。目前に迫った機械要素技術展での見どころをはじめ、特殊工具への対応を図る、新たな工具メーカーの「発掘」やIоT時代を見据えた新商材など、今後の方向性を占ううえでの貴重な話も飛び出した。
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- 「今年1月、7ledersに新たなアイテムが追加された」と大藪社長が語り始めた。
- 追加したのは、
- ①アルミ用超硬3枚刃不等分割・不等リードタイプに刃長3倍・4倍・5倍タイプ、
- ②面取りカッターに2枚刃タイプ(ノンコート)、4枚刃タイプ、
- ③コーナーラジアスエンドミルのRサイズ(R0・8、R1・2、R1・6)。
- 「7ledersは、常に品質向上に注力している。マイナーチェンジを繰り返しているのはその証左であり、新たな需要開拓のための、高性能な工具研削盤を複数台導入するとの方針も聞いている。さらに2018年には新社屋の開設も予定されている」と言う。
- 「JIMTOF以降、潮目が変わってきた」という、Nine9製のNCへリックスドリルは、機械要素技術展でも引き続き、提案の目玉に設定。
- 「展示会で来場者の目を引く商品に成長してきた。日々の活動でも、デモ加工の依頼が多くなってきており、機械要素技術展を通して、NCへリックスドリルの深耕を図っていきたい」。
- 実際、JIMTOFでも、様々なワークに対し、下穴なしの状態から最大傾斜角20度という切込みで直接、ヘリカル穴加工ができる点に、関心が集まっていた。
- 詳細は検討中だが、NCへリックスドリルのキャンペーンも予定されている。
- 「当社の特殊対応への広がりと言う点でのニュースになるが、超硬、PCD、CBN・・・と守備範囲の広い台湾の工具メーカーとの関係を深めている。軸モノ中心で、設備としてはロロマティック製の工具研削盤を多数導入しているほか、コーティング炉も所有している」そうだ。
- さらにIоT時代を見据えた新商材として、大藪社長が切り出したのは「AE(アコースティックエミッション)センサー」だ。 「振動の周波数を拾って、バリやひび割れなどの検査に資するもので、今年の後半から販売も視野に入れ始めた」そうだ。
- 初めての大阪営業所訪問となったが、人材確保の手を緩めない大藪社長の有言実行ぶりを目の当たりにした形になった。
- 「第3四半期の売り上げの流れは、10%以上のアップで推移している。顧客にご迷惑をかけないうえでも、東京、大阪での人材確保は継続課題だ」。
- 今年7月から第8期を迎えるツールドインターナショナル。その「総仕上げ」の意味合いも、機械要素技術展に付け加わる。
来場者で賑わうツールドインターナショナルのブース
昨年から開設された大阪営業所のオフィス。大阪のランドマークに成長した大同生命ビルの一角にある