無視できない田野井製作所のゼロチップタップの利益面での貢献
淵本鋼機のフェアに参加、アピールする田野井製作所
- 収益面で貢献している田野井製作所の製品に「ゼロチップタップ」がある。
- 田野井優美社長によると「2016年度で浸透した製品の代表格。シャンク部にサイドスルー溝を設けた新しい内部給油付タイプのタップで、もともと特殊対応していたが、売上の伸び率が50%以上アップしたのを機に2年前に標準化した」と言う。
- 溝を通して強力に吐き出される切削油によって、極めて高い切粉排出効果が得られる。経済産業大臣特別賞など、数多くの賞をものにしていることからも、その「実力」が伺えると言うものだ。
- 「製品の開発は『全社一丸』のイメージで進めている。ニーズを把握し、課題を突き詰め、形に織り込み、製品化していくスタイル」だそうだ。 4月は引き合い、受注ともに順調 前期、2016年度は売り上げ横ばい、収益アップという結果。
- 「今期の出足の4月も、引き合い、受注ともに順調。ただ、ユーロ、ドルなどの為替変動と、これに伴う市況の変化が読み切れない分、不安要素がない訳ではない」。
- とはいえ、製品づくりの新たなトライは既に始まっている。
- 「軽量化を図る車づくりの新素材に対応していきたい。穴あけ、ねじ立ての新たな需要が発生してきており、これを取り込みつつ、新製品に具体化していきたい」。
- 販売スタイルは基本的に機工流通を介して行われる。たとえば、4月上旬、新潟・長岡を拠点に販売を展開している淵本鋼機のフェアにも参加した。 アテンドした吉川雅也営業推進課長は「昨年『切粉との闘い』をテーマに講演したのがきっかけで、今回で2回目の出展となる。嬉しいことに前回、来ていただいた方の再来があり、『言われた通りにしたらうまくいった』との声を聴くこともできた」そうだ。
- 開発と販売、その両輪をどのように回転させていくか、期待したい。