標準工具から特殊工具ニーズへの広がりに新たな需要を喚起するワルタージャパン。ドイツ本社では機械メーカーとのコラボ追求する部署新設
タイガーテックゴールドのチップ搭載
- 半期を終え、ワルタージャパンの状況を紙面化するため、江越保博マーケティング担当を訪問した。
- 「景気回復してきた建機部門では、鉄・鋳物関連の加工で強みを発揮してきている。自動車のターボチャージャーでは、被削材に新たな合金が付加され、ワークの性能アップが図られる半面、加工の難しさが浮上。専門の技術者を来日させ、対処するとともに、フォーカスコンポーネントであるクランクシャフトやエンジンブロック等の加工で加工単価や時間の短縮を巡る提案を強化している」。
- 標準工具のみならず、特殊ニーズにも対応していくことで、需要を喚起。タイガーテックゴールドという新しいコーティングの浸透を図る機会の輪も同時に広げつつある。
- 「ドイツ本社では、工作機械メーカーとのコラボレーションを追求していく部署を設置。各国の工作機械メーカーとの共同の取り組みも課題に挙がり、グローバルで対応していくことになった。現在、日本では内製での使用や部分的なユーザー紹介にとどまっているため、ドイツ本社からの支援を得つつ、ピンポイント的なものから、面的な展開へ繋げていきたい」。
- EMOショーで新製品が発表される予定であり、日本でも今秋には披露される計画だ。新しコーティングであるタイガーテックゴールドとの組み合わせも楽しみにしたい。
ターボチャージャーのハウジング加工で使われる「BLAXX」