サイトウ製作所のベストセラー製品「ADRシリーズ」に新規需要による変化到来、たとえば、コーティング品の増加
機械要素技術展でアテンドする齋藤社長
- ADRシリーズ‐サイトウ製作所の微小径ドリルを象徴するブランド商品であり、リリースされた30年近い前から、常に需要の変化を取り込みつつ、今では2500を超えるアイテム数を誇る。他社に選択肢が見出せないほどの豊富さ故に、ロングセラー商品としての地位を揺るぎないものにしていると言われる商品だ。
- 齋藤智義社長は「最近のトレンドの変化としては、ADRシリーズは、コーティング品が増えてきており、ノンコーティング品を上回るようになってきたことだ。別言すれば、新しいアプリケーションや顧客での使用が増えてきたことを裏付けていると考えている」。
- 需要先は、電気・電子分野ばかりか、自動車、金型、検査機器・治具、医療機器・・・と非常に幅広い。微小で精密を要する穴あけ加工の総数は、右肩上がりを想定できる。
- 事実、代理店レベルでは、小径ドリルの需要の高さは、依然として高水準で推移しており、今年はさらに勢いが増してくるとの予測もなされている。
- このほか、サイトウ製作所では、ストレートドリルや径6ミリ程度の「太径」ドリルも増加しており「アトムの戦うべき領域の定義という点で新たな課題を投げかけている」と齋藤社長は語る。需要の量と範囲の拡大に対して、自社の強みを維持するというバランス感覚を実現する事例となるだろう。
- 「微小径ドリルのATOM‐展示会では、一目で、小径に特化していると分かるブースの『魅せ方』に拘っていきたい。キャッチコピーや付帯的な説明文だけではなく、設営のあり方、ブースのデザイン性、商品の配置・・・初参加となる9月のEMOショーで、どのような工夫を重ねるべきか、トライアルしていきたい」。
パネルで分かりやすくADRシリーズをアピール