昭和電機が風をキーワードに工場の課題全体にトータル提案。展示会出展は昨年の2倍に。

昭和電機株式会社

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来場者からの質問に笑顔で応える柏木社長

 

  •  昭和電機を知っていただく‐パブリック、プライベートを問わず、展示会出展が今年に入り、すでに20箇所以上、年内までに40箇所は軽く超えていくと柏木健作社長は語る。
  •  従来とは比べられないほどの頻度になるが、「風」をキーワードに、工場全体でテーマとなる課題にひとつ、ひとつ対応。直近では7月に開催された展示会で、熱処理業界への「ファンブロア」の提案や環境に関連し、プッシュプル型換気装置「Ventiresa」(ベンチレーサ)などをアピールした。

 

  •  「出展頻度は昨年比2倍だが、引き合い金額で見た場合、10倍以上の成果を見ている。世間の景気とは別に、主体の側の取り組み次第では、予想以上の反響、反応を得ることができるということを証明していると思う」。
  •  広報担当者から今、売れ筋商品として挙げられたのがベンチレーサ。
  •  「化学物質のリスクアセスメントの実施、すなわち、働く人に健康障害が生じる恐れの程度を見積り、リスクを低減させていくことは、以前は努力義務だったが、改正によって義務化され、ベンチレーサの引き合い、受注に火を点ける形となった」と言う。
  •  プッシュプル型の換気装置で、現場の条件に合わせ「下降流テーブル型」と「水平流テーブル型」の2タイプを用意。
  •  前者はフードを上下に配置し、下降流を発生させる換気システムで、上部から発生する化学物質を包み込み、排気させる構造。作業テーブルと排気フードを一体化させることで省スペースを実現させるとともに、安全な作業をサポートする。
  •  一方、後者は、フードを左右に配置し、水平流を発生させる換気システム。風の流れが作業テーブル全体を覆っていくことで有害物質の拡散を抑制していく。前後上面開放構造のため、使用できるシーンはまさに様々だ。

 

  •  ほかにも「風」を切り口とした商品群は豊富にある。
  •  オイルミストの回収専用機「ミストレーサ」や作業台付きの集塵機「ワークレーサ」、研磨機・研削機専用の「グラインドレーサ」、工場内の熱気対策に「ウインドレーサ」など、枚挙に暇がない。
  •  サーモテック展では燃焼→循環→冷却という流れに沿って、提案されたことを付記したい。
  •  「ブースには、余裕をもってスタッフ数を確保したつもりだったが、想定以上の来場者で、てんてこ舞いの事態にも陥った。熱処理業界で従事している方なら一目でわかる、展示方法を模索したのが奏功したのではないか」と柏木社長が付け加えた。