ワイヤ放電の新製品「ALN800G」形彫放電では「AG40LP」を提案、3Dプリンタでは大型・高速化対応の「OPM350L」を提案するソディック
松井孝放電加工機事業部長
- ソディックは「メカトロテック・国際プラスチックフェア(IPF展)事前説明会」を加賀事業所で開催、参集した販売各社に、その見どころを紹介しつつ、集客への協力を訴えた。
- 冒頭、あいさつに立った江戸屋勝義加賀事業所長は「当事業所は、自動化をコンセプトに放電加工機のFMS生産工場として1987年に設立。今年で30周年を迎えた。現在、15万平方メートルの敷地に9棟、第1工場から第11工場で構成しており、マシニングセンタ、放電加工機、精密金属3Dプリンタ、食品機械など、多様なものづくりを展開。従業員は350人を数える」と事業所の概略を説明。また、納期対応を考慮した物流センター建設にこのほど着手、来年1月には完成するとの報告もなされた。
- 10月18日から4日間開催されるメカトロテックに関しては、松井孝放電加工機事業部長、岡崎秀二マシニングセンタ副事業部長が登壇。
- 松井事業部長は「注視していきたいのは、自動運転に関連するセンサー、電子部品・コネクター、触媒フィルター、CFRPやアルミなどの軽量化を促す材質・・・といった国内のものづくりのトレンドだ」とし、エアーフリーの、パンクしない自転車のタイヤを例に取りながら「タイヤひとつ、変わるだけで、自動車が変わり、金型も変わってくる」と世の中の変化に機敏に対応していくことの重要性を指摘。
- 「メカトロテックでは、水仕様のワイヤ放電加工機、ALN800Gという、広範囲かつ、精度が求められる新製品を国内初出展する。温度環境を考慮しながら板厚500ミリまで対応する」「形彫り放電加工機では、ベストセラ―モデル、AGシリーズの上位機種、AG40LPを出展。加速度は世界最高レベルで、自動化への引き合いが多くなってきたため、直近では、エロワロボットとの組み合わせも実績が積み上がってきた」と出展機の特長をなぞった。
- また、岡崎副事業部長は「金属3Dプリンタの新製品、OPM350Lによる金属内部の最適3D配管の深溝の加工を実演する。事例では、従来金型で必要だった52点に対し、OPM金型は3点。リードタイムも54時間から24時間へと飛躍的な短縮が図られる。その結果、金型製作費用が55%削減できる」と説明しながら「従来のOPM250に比べ、大型対応、高速化、高品質造形、長時間に及ぶ連続運転による作業者負担軽減・・・」といった特長を挙げるとともに「造形速度の向上+切削時間の短縮で作業時間はおよそ半分になる」と続けた。
- マシニングセンタの分野からは、UH430Lが登場する。
- 「新しいCNC・LN4Xを搭載。X軸の応答性能向上、運動能力アップといった性能面ばかりか、CFRPの採用で41%の軽量化を実現している」。
- さらに全自動射出成型機では「新製品MR30をキャップオープナーの実演とともに紹介していく。成形に必要な周辺機器をすべて一体化することにより、GLシリーズに比べ、設置面積はおよそ半分と省スペース化も図っている」。
- メカトロテック翌週の10月24日から開催される国際プラスチックフェア(IPF展)の概要説明で合葉修司射出成型機副事業部長は「OPM250LとMR30の組み合わせによるプラスチック成型革命をアピール。また、MR30×MR30で小規模自動生産システムを披露。段取り替えからの自動化、樹脂パージゼロ=ゴミゼロにも注目して頂ければ」と結んだ。
- 11月30日、12月1日の両日には、プライベートショー開催を決定したことが、最後に青木新一国内統括副部長から案内された。
加賀事業所で開催された事前説明会
江戸屋勝義加賀事業所長
事前説明会参加の御礼とともに次回、プライベートショーにも参加を訴える青木新一国内営業統括副部長(右端)