プッシュプル型の換気装置「ベンチレーサ」拡販さらに。毎日3回セミナーを開催、認識深める場にー昭和電機—
売れ筋の換気装置「ベンチレーサ」をアピール
- 昭和電機がメカトロテックで最も注力するのは、昨年から施行された化学物質リスクアセスメントに関するセミナーと化学物質を局所排出させるプッシュプル型の換気装置「ベンチレーサ」のアピールにある。
- 吉田晃至営業統括副部長は「ものづくりの現場では有機溶剤が多用されており、会社側が、その化学物質の有害性ついて把握しているかどうか。働いている人への危険性、健康障害が生じる程度を見積もり、そのリスクを低減させる対策を会社側が講じるかどうか。昨年6月以降、この化学物質のリスクアセスメント実施は、努力義務から義務化されることになった」と語る。
- 対策とは、化学物質を吸引、排出し、現場の環境改善を促すことにある。
- 「リスクアセスメント実施、その義務化によって、当社の排気・換気装置であるベンチレーサへの引き合い、受注がうなぎ上りに増えている。自動車、食品、化学、半導体、金属・・・現場を数え上げれば、枚挙に暇がない」。
- メカトロテックのブースでは、中家隆博社長(関西環境科学)を講師に、毎日3回、セミナーを実施。化学物質のリスクアセスメント実施の義務化に至る背景と環境衛生の必要性、対策としてのベンチレーサを推奨していく計画だ。
- 中家社長によると「昭和電機さんは、排気・換気装置のプランニングから施工までを一括サポート。ベンチレーサは、安全、作業性、省エネをコンセプトに開発され、作業現場で起こる様々な健康被害の予防対策として導入が進んでいる。発生した有害物質が拡散する前に排気フードに流し込み、周囲への飛散を抑制する装置と言える」。
- ベンチレーサは、作業環境に合わせて、数種類のタイプをラインナップしているが、ここでは「下降流テーブル型」「水平流テーブル型」を例に取って見ていこう。
- 下降流タイプは、フードを上下に配置し、下降流を発生させて化学物質を包み込み、拡散させずに排気する構造とる。作業テーブルと排気フードを一体化させ、省スペースでの安全作業が行えるのも魅力だ。
- 水平流タイプは、フードを左右に配置し、水平流を発生させ作業テーブル状を覆っていくことで有害物質の拡散を抑制。前後上面が開放構造のため、作業場面を問わないメリットがある。
- 囲い式フードタイプ含め全部で6タイプをラインナップしている。セミナーはおよそ15分を予定している。
- ブースには、このベンチレーサのアピールとセットになったセミナーほか、ミストを除去するミストレーサ、粉塵を取り除くダストレーサを出展。もちろん、ブースに足を運べば、恒例になりつつあるカフェのサービスも。
- 昭和電機の全体の足取りについて柏木健作社長は「売り上げは、対前年比で20%近い伸びで推移している。(市場に)種は蒔いているものの、メールでの問い合わせほか、顧客の方からアクセスしてくれる仕組みづくりが出来上がってきたことが大きく寄与している。8月のシステムエンジニアリング営業部発足は、まさにその受け皿でもある」。
- 今期は、この流れでいくと「売り上げ80億円は確実」(柏木社長)という数字が展望できるようだ。
- ニュース性では、韓国(11月)台湾(12月)とそれぞれ相次いで現地法人が立ち上がる。社長はいずれも女性が就任する。