研削・放電両機能を備えた「ビジョンダイヤモンド400L」を出展。すべての材種を扱える「万能型」か
EMOで公開されたビジョンダイヤモンド400L
- 売れ筋の「ビジョン400L」に、放電機能がプラスされた「ビジョンダイヤモンド400L」がメカトロテックで初披露される。
- 「先日のEMOショーで、グループであるUGGブースに出展した、ワルターの研削と放電両機能の2役を1台に具体化した新製品。CBN・PCD工具の放電加工とハイス・超硬工具の研削加工を自由に切り替えることができる」と池田潤副社長。同じ2役では日本ですでに実績あるパワーダイヤモンドがあるが、ビジョンダイアモンド400Lはよりハイエンド機のポジショニングとなる。昨年後半に発表された新しい電源が搭載され(Fine Pulse Technology。パワーダイアモンドも同様)、旧電源と比較して、面粗度が一段と向上する。製造できる最大工具径315ミリ、最大工具長が420ミリ、最大工具重量では50キロとなる。
- 「CBN、PCD、ハイス、超硬、サーメット、セラミック・・・と材質は問わない。何でもできると言っても過言ではなく、ワンチャックで全加工を全自動で実現していく。メカトロテック終了後には、ショールームに展示、トライアルの方に、是非、ご活用いただきたいと考えている」。
- ビジョンダイヤモンド400Lは、大量販売を目指す機種ではない、とするがメカトロテックでは、測定機のヘリチェック3Dとの組み合わせでアピールしていくことになる。
- 「当社の、今の一番の売れ筋はパワーだが、ローダー付きといった、自動化対応は、今や、当たり前のニーズになっており、人手不足のなか、新規開拓のツールとしても、手応えを感じる機種に成長している」とパワーの魅力に言及する。
- ジャパンは、前期よりも若干、受注が下振れした、とも池田副社長はコメントするが、それも前期は一括大量受注などの特殊要因があったこともあり、基本的に「高原状態」にあることに変わりはない。測定機も好調だ。
- ワールドワイドで見れば「ワルター、エワーグともに絶好調で推移しており、中国市場での回復をはじめ、欧州、アジア、北米と総じて堅調。生産拠点であるチェコ・クシム工場では、生産ラインを一新して増産体制を採りつつある。EMOショーでは、ワルター・エワーグともに過去最高のオーダーが入り、急きょ『祝宴』モードのスイッチが押された」と言う。
- 工具業界は、最近のピークだった2015年に比肩するレベルにまで上がってきた。
- 「メカトロテックを通じて、リピーターをサポートしつつ、新規顧客を獲得し、来期が展望できるよう、準備を整えていきたい」。
ロボットとの組み合わせも
池田副社長