寿命と速さ、それぞれが「W」(2倍)のダブルタフレット。田野井製作所が放つ転造タップの話題新製品だ。
ダブルタフレット「W‐TF」
- 田野井製作所は、メカトロテックで転造タップの新製品「W‐TF」(ダブルタフレット)を披露する。
- 田野井優美社長は「寿命と速さ、それぞれがW(ダブル)、2倍という性能を備える。転造タップは昭和30年代後半、当社が他社に先駆けて市場投入した経緯があり、それだけにこだわりを持つ」との思い入れを交え、新製品の特長を端的に語る。
- ねじ山形状とコーティングの最適化が2つの「W」を後押しする。同社が今年の11月3日で創立95周年目に突入、そのタイミングで、流通組織を通じて、販売をスタート。転造タップのパイオニアという、社史への思いが伝わってくる。
- メカトロテックに先行して、9月のドイツ・EMOショーに出展、すでにアピールは開始された。
- 「半期を終え、受注、売り上げともに、伸びているが、特に収益面で、この2年間、寄与してきている『ZC‐HT』(ゼロチップタップ)も、メカトロテックで注力していきたい製品に挙げられる」。
- 2016年度で市場浸透した「代表格」と言われる、競争力の高い製品で、もともと特殊対応していたが、売り上げの伸び率が50%以上アップしたのに伴い、標準化したそうだ。
- 「シャンク部にサイドスルー溝を設けた新しい内部給油付タイプのタップ。溝を通して強力に吐き出される切削油によって、極めて高い切粉排出効果が得られる」。
- 経済産業大臣特別賞など、数多くの賞をものにしていることからも、その「実力」が伺えると言うものだ。
- 「メカトロテックは、日本有数の需要地を控えた展示会だが、その規模もさることながら、来場者からの突っ込んだ質問が多い。改善、改良への機会ばかりか、今後の開発に活かせるような『出会い』も期待している」。
ゼロチップタップ「ZC-HT」