グーリングジャパンが、グルービングツール拡販本格化へ。ブローチ・内径工具を参考出展へ
- 9月29日にグーリングジャパンを訪問し、現況を含め、メカトロテックに臨む意気込みを石津政司社長に取材した。(注・10月1日付で社長を退任。テクニカルアドバイザーとして、広島に赴任することになるが、本紙取材時点では、社長職にあるため、紙面では社長の肩書で掲載する)。
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- グーリングが昨年から力を入れ始めた、溝入れや突っ切り、内径仕上げなどの「グルービングツール」の新製品が拡充されEMOショーで発表。アイテム数が2倍になった。
- 石津政司社長は「旋盤系工具への横展開によって、グーリングが、工具の総合メーカーとして、さらに歩みを進めていく。ワールドワイドでは、対前年で2割近い伸びを示しており、ジャパンについても1月~9月で2割アップの売り上げ増を達成している」と、勢いに乗る。
- 「主軸の先」のアイテムを自社ラインナップしていく、その一環としてグルービングツールに着手した経緯があるようで、その判断が売り上げ増に寄与していると言えようか。
- 「メカトロテックでは、溝入れ・内径用の工具を参考出展する。販売は来春以降を予定しているが、何と言っても需要の高い中部エリア。今後の数字を押し上げていくうえでも、グルービングツールに対する認知度を上げていきたい」と意気込む。
- 好調なHR500シリーズのリーマ、工程集約でポイントが高いダイバーエンドミル、そして、ドリル・エンドミル・リーマ・タップで構成するECOLINE・・・ドリル以外の様々な工具を手がける試みと実際の市場浸透によって、総合工具メーカーとしての存在を確立しつつある。
- 「このほか、メカトロテックを通じて、昨年のJIMTOFにリリースしたエンドミルの新製品『RF100Speed』のさらなる市場浸透を図っていきたい。溝は不等分割によってビビリ振動の抑制や加工面粗さの向上に寄与し、48度という強ねじれによって高能率加工を実現。さらに先端部の溝を深く採ることでスロット加工をはじめ、傾斜加工、ヘリカル加工等が円滑に行えるようになる」。
- 市場に「切っていく」カードの充実ぶりに、今後も期待したい。