売上高48億8300万円、営業利益7100万円。ダイジェット工業

ダイジェット工業株式会社

ダイジェット工業株式会社

防振ヘッド SMSR形

 

  •  ダイジェット工業の第2四半期決算(連結)によると、売上高は前年同期比3・2%増の48億8300万円、営業利益で同62・0%減の7100万円、経常利益は同4・0%減の1億3300万円、親会社株主に帰属する純利益は同2・8%増の7500万円となった。
  •  売上を詳細に見れば国内販売は前年同期比1・7%減の26億8700万円、輸出は同9・9%増の21億5200万円。連結売上高に占める輸出の割合は同2・7ポイント増加し44・5%となり過去最高を記録。「中国・北米の回復が寄与した」そうだ。
  •  営業利益の大幅減少については「財務体質の見直しの一環として在庫の圧縮を図った結果、売上高原価がアップしたことによる」と説明。
  •  今期に入り、受注が売り上げを上回るようになり、特に7月以降加速。工場の稼働率が一段とアップしてくるなか「一巡した機械設備以外の、検査機器関係の導入にも手を付けていく」段階に来ている。  今期から活動開始したドイツ現地法人によって「地元の情報をかなり正確に把握できるようになってきた。代理店もエリアごとの8社と契約、結果を出すまでにさほど時間は要しないと思う」とのコメントも。
  •  タングステン、コバルトといった超硬製品の原材料値上げについて「買い付けをいつにするか、いつ出荷するか。何らかの影響は下期には出てくる」と予想する。
  •  通期3月期は、売上高前年同期比2・0%増の97億円、営業利益同33・2%増の4億8千万円、経常利益では同33・8%増の4億8千万円、親会社に帰属する純利益は同4・5%増の3億3千万円とした期初の業績予想からの修正は行わず、新製品を中心にした販売キャンペーンにより売上拡大利益回復を図る。

 

 

  •  ソリッドモジュラーヘッド「Sヘッド」に防振タイプの新製品「防振Sヘッド」を追加、来年1月から発売開始する。航空機や金型向けの深掘加工の市場ニーズが増えていることを背景に防振タイプのSヘッドを開発した。
  •  特長として、新PVDコーティング「DHコート」と超微粒子超硬合金の組み合わせによる、新材種「DH115」を採用。炭素鋼、プリハードン鋼をはじめ、ステンレス鋼、チタン合金など幅広い被削材に対応する。
  •  オール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」との相乗効果で、薄肉ワークやポケットの隅部加工でも加工面粗さが良好となる。さらにポジ刃形及び内部給油対応により、チタン合金やインコネルなどの耐熱合金加工にも適している。
  •  サイズは径16ミリ(R0・5~R3)、径20ミリ(R0・5~R3)、径25ミリ(R1~R3)、径30ミリ(R1~R3)、径32ミリ(R1~R3)の計、17型番をラインナップしている。
  •  初年度販売目標6千万円。

 

 

  •  総括・メカトロテック 新規案件、見積り依頼ほか・・・新製品キャンペーン効果早くも  新規の顧客の大半は中部圏内から。場所も良かったためか、引き合いも活発だったと言う。
  •  「ワーク持参でバリレスの相談をはじめ、ターボチャージャーやインペラなどの新規案件、さらには見積り依頼も見られた」そうだ。  新製品への反応が良く「高送りカッタSKS‐GⅡ」の年末期間キャンペーン効果が早くも出始めている