今年のキーワードは「コンパクト」。目立つCBN、PCD工具の伸長‐サカイ
酒井基和社長
- 切削専門問屋、サカイの酒井基和社長によると、今年のキーワードは「コンパクト」にまとめられるそうだ。
- 「ワークが軽量化することに伴う材質の変化、これに対応する工具が伸長した。たとえば、CBN工具、PCD工具について、量が出るようになり、結果として、価格が『手の届く範囲』となり、さらに動きが増してきた。当社は、即応体制を一貫して採っており、求められる工具、サイズバリエーションを含めて切らさない努力は最大限にする。この考えにブレはない」と酒井社長は語る。
- サカイは大手よりも、むしろ味のある「専業メーカー」との付き合いが多く「専業ならではの魅力的な商品を在庫する」ことで他社との違い、強みを浮きだたせている。
- 今期の売り上げについて、詳細には触れなかったが、数年来継続している中部エリアからの高い需要を背景に増収になるのは間違いなさそうだ。
- 「ただ、今、コバルト材の値段が上がってきているので、工具の値上げを想定している。取引先からの仕入れを増やしているのも、この流れに沿っている」。
- 半端ではない在庫量のみならず、扱う商品の多様化に照応して、在庫管理のIT化を全社一丸となって進めている。
- 「見える化にも通じる。来年も継続して取り組んでいき、さらなる迅速な対応を採っていきたい」。