サイクルタイム削減狙う、電気式チャックのアピール強化へー松本機械工業の2008年の注力点
手加工部
- 松本機械工業の桑本正信営業部長を訪問し、2017年の需要動向に立って、2018年の見通しを聞いてみた。
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- 自動化ニーズが松本機械工業を捉えた。
- 「昨年の2月、3月から受注が回復基調を辿ってきたなと思っていたら、その後、需要がいっきに、特に建機関連からのオファーが激増してきた」。
- 企業規模を問わず、人手不足が日々、深刻化するなか、各現場の省人化ニーズが省段取りを促し、自動化、ロボット化への道筋を切り拓いていった。AJC(オート・ジョー・チェンジャー)、QJC(クイック・ジョー・チェンジチャック)を「代表格」とする、変種・変量生産の自動化をサポートする製品群への引き合い、受注が半端ではなかったことも、言わば、流れに沿っている。
- 「今年はさらに、省段取り、自動段取りの上をいく、電気式チャックのアピール強化に努めていきたい。ロングストロークを利用したゼロ段取りによる、自動化対応のサイクルタイム削減効果を享受して頂きたいと考えている」。
- 桑本部長は、今年の国内の設備需要、特に自動車関連は、EVなど市場の変化の激しさを指摘しながらも、昨年来の投資は継続すると見る。
- 「当社の2018年の注力点は、ロボットの減速機関連、半導体分野へのさらなるコミット、発電効率アップへの貢献・・・を掲げている。アプローチを深めるなかで、新たな『伸び代』を見出していきたい」。 ハイブリッド車の燃費向上に向けた投資についても桑本部長は継続すると判断する。
- 「高齢化によって、匠の技の伝承、継承が言われて久しいが、昨今では、熟練の技をAI化して取り込み、制御ソフト含め、平準化していく試みも積極的に展開されている。現場でのマンパワーの活用のあり方の変化にも着目しながら、新たな需要を探っていきたい」。