4月から「Cominix」へと社名変更する大阪工機。名古屋ロジスティックセンターは5月から稼働スタート

大阪工機株式会社

大阪工機株式会社

柳川重昌社長

 

  •  大阪工機は、2018年4月からCominixへと社名変更する。
  •  「社長に就任して早や16年。この間、社内改革の中でも、その『キモ』となる人の手当に注力してきて、ようやく、30代半ばの人材の成長が伺えるようになってきた。新たな飛躍を期す、次代に向けた社名変更への思いは強い」と柳川社長は語る。
  •  ジャスダックから東証二部、さらに東証一部上場へと、「足場」のマーケットを拡大させていくなかで、知名度の点でも、大阪工機という社名が、業界のみに留まらない、広がりを伴ってきた。同時に取扱製品の拡充そのものがCominixという登録商標そのものの質的転化をもたらして、新たな「実体」として、自然な流れで、社名そのものを「掴み取った」とも言えるのではないか。
  •  景況的に、仕事がさらに忙しくなっていくことが予想される2018年は、人事制度にも、柳川社長は思い切った手を打っていくと言う。
  •  「総勢で今や210人体制。このマンパワーをいかに有効に機能させ、顧客の生産性向上に寄与していくか。市場はワールドワイドで我々に課題を投げかけてきている」。
  •  国内での顧客満足度という点では、名古屋のロジスティックセンター開設への準備が始まろうとしている。
  •  「需要の高い中部エリアで、即、欲しいに対応する品揃えを実践していくことによって、数字の上でも着実に成果を上げていきたい。計画では3月から具体化に向けて着手、5月から稼働スタートさせていく考えだ」。
  •  なかでもラウンドツールの強化は、継続していく方針。
  •  「昨年、オリジナルツールとして、立ち上げたエンドミルのニューセンチュリーは、今夏には、全シリーズを完結させ、並行してドリルも強化していきたい。東大阪のテクニカルセンターでフィールドテストを行い、データ取りを行いながら、その性能を確認できる強みをドリルの分野でも活かしていきたいと思う」。
  •  2017年から続く売り上げの伸びは、さらに拡大すると読むが「伸び代という点ではやはり海外。特に中国はさらに伸ばしていきたい。昨年末の天津の開所に続いて長春、さらに哈爾濱も視野に入れており、日系企業からローカル企業への浸透を図っていく。そのための販売ノウハウを今年はしっかりと造り上げていきたい」。
  •  最後にEV車への移行について私見を伺うと「レアメタルであるコバルトが消費されることを勘案すると、普及への難しさは、厳然とあると思う」と語りつつ「(やはり)コバルトに関連するが、この間の値上がりによって、超硬工具の値上がりが予想される。この業界の商社の給与の低さを一般的に指摘されるが、利幅を確保するため、仕入れ先に対する戦略を顧慮していく機会でもあると考える」。