シー・ケィ・ケーがグラインドテック初参加。来場者はドイツはじめ、フランス、イタリア、トルコ・・・広域でニッチ
切削フォーラム21のブースでアテンドする澤田純嗣専務
- グラインドテックに初参加した切削フォーラム21のブースで「想定外」の人に出くわした‐シー・ケィ・ケーの澤田純嗣専務だ。
- 「計画的ではなかったが、機会を得て、初参加することになった」と言う。
- 「ブースには、商社や同業者の方も顔を出していただいた。ドイツはもとより、フランスやイタリア、さらにはトルコなどからも足を運ばれ『ニッチながら広域』を実感した」ようだ。
- 愛知本社ほか、日本には山口、沖縄、山形と4工場を抱えるばかりか、中国・大連に製造拠点、タイには貿易商社を展開しているシー・ケィ・ケーグループ。
- 「2016年1月にスタートした沖縄工場は2年が経過し、今では15人体制。うち14人は沖縄出身で、彼ら自身で現場を回せるようになっており、予定よりも早く安定期に入ったと判断している」。
- ロロマティックの工具研削盤5台、NP3などの段研も設備されている。
- 「人の確保が比較的容易なことも幸いした。ワルターのオペレーターも育ちつつあり、将来展望として『ハブ的』な位置づけの拠点工場として、発展させていきたい」との「絵」を描く。
- 中国では、大連拠点工場以外に、今年2月には「澤田工具」という販売会社を設立させた。
- 「製販2本立てで今後は展開していきたい。販売会社は、4人体制で発足、中国全土が営業範囲となる」。
- 中国・大連工場は90%近く中国国内の需要に対応。さらに深掘りしていくためにも、販売会社との2本立てで進めることになったと言うことか。
- 「中国の顧客は外資が多い。ラインの現場に入り込み、工具寿命や生産性向上を図っていく、積極的なアプローチで、数字に繋げていきたい」。
- さらにタイでも、動きがある。
- 「今年から再研磨業務を開始した。日本人の熟練技術マネージャーのもと、とりわけ小径工具の受注強化を図っていきたい。汎用機を駆使した差別化という点もアピールしていきたい。2018年のタイのテーマは『再研磨の強化』に設定した」。
- そして日本での活動である。
- 「昨年末辺りから売り上げは7%~8%とアップしてきたが、原材料の値上がりが無視できない。特殊ものへのこだわり、移行をも意識した開発を手掛けていきたい。社内的には、ドリル(特殊もの)のシェアを上げていきたい」と澤田専務は結んだ。
多彩な工具の出展に来場者が足を止めた