セラティジットジャパンがCB製拡販目指す。20周年を迎えるなか、前期決算は過去最高の10億円突破。

有限会社 CERATIZIT Japan

有限会社 CERATIZIT Japan

馬場雅弘社長

 

  •  2月決算が過去最高の売り上げを記録し、1998年3月に創立したセラティジット・ジャパンは記念すべき20周年に突入した。
  •  馬場雅弘社長は「売り上げは対前年度比26%アップし、目標にしていた10億円超えを達成。大口需要の掘り起こしが計画通りに進捗し、期待していた内容が実を結んだ結果だ」と語る。ジャパンの売り上げは、ここ3,4年の間に急伸しているが、大口需要家からのオーダーが牽引している。
  •  ただ、今期を展望したとき、原材料の高騰を念頭に置かない訳にはいかない。
  •  「超硬素材の販売では、価格交渉で、折り合いの付くレベルを客先と模索していくことになる。手をこまねいていると、赤字に転落する商材も出てくるため、今期の不確定要素に挙げられよう。当社としては、まず、モノを確保したうえで、販売価格の交渉、利益の適正化に努めていくことになる」。
  •  今期の市況予測では「落ち込みは考えられない」(馬場社長)との状況判断を下す。
  •  「CB製の超硬丸棒素材の販売を伸ばしていきたい。新商材の案件があり、市場でのポテンシャルの高さを考慮すると、今後、3年をにらんだ時、売り上げに結び付けられる余地は十分にあると考える」。
  •  一方、欧州製については「ルクセンブルク本社、オーストリア、ドイツ工場共に、昨年後半からフル稼働状態が継続。受注の増加に対応はしているものの、追いつかない。ジャパンとしては、ローカル在庫の確保と管理に目が離せない」。
  •  トピックス的な話題になるが、昨秋、セラティジットは、穴あけ工具で実績のあるコメート社をグループに迎えた結果、売り上げで1350億円、陣容では9000人を超える規模になった。
  •  「コメート社は、重要なプロジェクト案件を数多く抱えており、魅力のある企業と聞いている」と馬場社長もコメントする。