ジヤトコツール社長にジヤトコ前常務が就任。現場の作業要素を分解、テキスト化する試み実践。

ジヤトコ ツール株式会社

ジヤトコ ツール株式会社

ジヤトコツールの新し「顔」となった芦刈社長

 

  •  ジヤトコから「独立した力」を何とかつけていきたい‐このほど、ジヤトコツールの新社長に就任した芦刈照夫氏の第一声だ。
  •  1982年に日産自動車の吉原工場に入社。以来、ミッションの組み立て技術一筋に歩んできた。前職は生産部門の担当常務。
  •  「3代続いた、ジヤトコ部長クラスの『鍛錬の場』に代わり、かつての西岡、齋藤のような幹部経験者に戻す、との方針に従い、私が選任された」と言う。
  •  社長の人選含め、昨夏にジヤトコ内で議論を重ねた結果となる。
  •  「社内的には、誇りをもって仕事に集中できるような環境づくりに取り組んでいきたい。客先を回り始めたが、技術力への評価は高い。風通しを良くして、全体でテンションを上げていければ、客先から選んでいただける可能性は、さらに高まると思う」。
  •  就任早々、主要顧客30社を訪問してほしいと言われたそうだ。
  •  「まだ、すべて訪問できていないが、品質、納期、コストの『せめぎ合い』のなかで、魅力ある提案を行えるようにしていきたい」。
  •  前期は、エンドミルの再研含めた製造で、成果をものにした。設備の導入が大きく影響したが「設備の導入、リプレースは継続していく。軸物、歯切り各工具づくりに対応する機械は既に発注している」と設備投資には引き続き、アグレッシブな対応を採る。  光学測定器など検査機器も念頭に置く。
  •  「現場の作業要素を分解して、テキスト化していく試みも、併せて実践していきたい」。
  •  今期新たに5人のメンバーが加わり、総勢130人体制となった。
  •  九州は大分県出身の58歳。どのような指揮をふるっていくか、注視していきたい。

 

機械要素展(名古屋)に出展。アピールに努めた

機械要素展(名古屋)に出展。アピールに努めた

 

工具向けに特化された三菱電機製放電加工機「ツール・プロ」

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製造向けに導入されたワルター製ビジョン400L

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中村留の旋盤も

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米国・トランザー製濾過機も導入した

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