メックス金沢で、ワークショップほか、ユーザー、ディーラーによる工場見学、懇親会開催

松本機械工業株式会社

松本機械工業株式会社

インタビューに応える松本要社長psd

 

  •  メックス金沢開催期間中、松本機械工業は「変種変量生産の自動化」をテーマにワークショップを開催した。
  •  冒頭、衛藤光弘大阪営業所長は「当社は20年前くらいからチャックの自動交換を行うAJC、爪交換の自動化を促すQJCを提案してきているが、この間、変種変量への対応で、困りごとを相談される機会が増えてきた。ワークショップで何かヒントを得ていただければありがたい」と参集したユーザー、ディーラーの代表者に挨拶した。

 

  •  開発を担当する高田慶一氏は、まずmmkが目指すシステムインテグレーションとして「事業の構築を促すITサービス」「産業用ロボットを導入した機械システム」に言及しながら

 

  • ①様々な加工に対応する、ベースチャックに交換プレートを複数用意するAJCチャック
  • ②大手ユーザーからの受注が目立ってきた、工具不要で、爪交換を自動で行うRОBО‐QJC
  • ③爪交換段取り替えの時間短縮を図るサーボチャック=電気式チャック④NC円テーブル、チャック、振れ止めで構成され、省スペース化を図るCX353R‐それぞれの概略を説明。

 

  •  「工作機械の能力を最大限に引き出す周辺機器のシステムインテグレーションを今後も追求していきたい」と結んだ。

爪交換の実演に来場者は高い関心をしました.

爪交換の実演に来場者は高い関心をしました.

 

 

メックス金沢開催中、松本要社長にインタビューを行った。

 

  •     ◆

 

  • 20年以上前から「つかむ、まわす、ささえる」技術において、デザインチャックや各種テーブルなどの工作機械周辺機器の分野で、オーダーメイドのものづくりを展開してきた。
  •  自動車や航空機、半導体製造装置といった当社が直接、向き合う各種産業は、現下の人手不足のなか、自動化、無人化への対応を巡って、トップダウンで指令が飛んでいる。
  •  標準の仕様では、ご満足いただけないケースがほとんどで、チャックにおいても「システム」としての機能性能が求められる時代に入ったと認識している。
  •  省人化への対応はアメリカ市場が先行しているが、1年前から急激に日本市場が動いてきた。新しいタイプの商材が表れてきたものと認識しており、顧客に対する提案内容に選択肢が広がってきて、工作機械メーカーと連携を取りながら認知度を上げていく好機と捉えている。
  •  自動化と言っても、レベルは様々。顧客の現場の実情を把握していくばかりか、将来への歩みも視野に入れながら、ともに考えていければと思う。

 

 

さらなる情報の共有化に向け 懇親会開催

  •  ユーザー、ディーラーを前に、懇親会で松本社長は「協力関係なくして、新たな創造はない」「力をお借りして前進していきたい」と開催の意義を述べ「共創」という言葉に集約するとともに「1年前から国内で自動化、無人化のニーズが急拡大。ニーズが多様化するなか、当社でも新たなシステムを具体化させており、今一度、披露させて頂くべく展示会に出展した」と語った。

 

  •  乾杯の発生であいさつに立ったトミタの冨田稔副社長は「4月に訪問したハノーバーメッセでも、工場の無人化、自動化に各社が力を入れていた。多品種少量生産を志向する松本機械工業さんも同様の方向性を模索されている。人材確保が困難な中、自動化ニーズはもっと進んでいきと思う」とエールを送った。
  •  展示会ではRОBО‐QJCの実演に来場者の関心が集中し「爪の自動交換」に人垣ができるほどだった。

ユーザー、ディーラーとの懇親を深めた.

ユーザー、ディーラーとの懇親を深めた