東陽・TMGセンターが月産2万本の再研磨・工具製作のレベル到達。ロボット付きの設備も増加
薮崎センター長(工具の性能試験を試みるロボドリルとともに)
- 商社の販売者責任、サービス機能充実として、東陽・TMGセンターが取り組む工具の再研磨事業は、現在、月産で2万本近い量に達している。
- 薮崎一聡センター長は「受注量が順調に拡大し、再研磨ばかりか、ОEMを含む製作ものも4割を占めるまでに成長してきた。現有設備でも月産3万本に対応できる体制にあるが、タイの再研磨工場への機械移設を考慮しつつ、さらなる増強への手をすでに打っている」と言う。
- 詳細を記すと、ロロマティックの段研「MP3」が、この7月に導入され、アマダ製のプロファイル研削盤、そしてワルター製パワーダイヤ(ロボット付)も年内には導入される予定だ。が、配慮されるのは、設備投資のレベルにとどまらない。
- 「将来を見据えて、新たな工場用地を探しているところ。近隣の工業団地入居を検討している」というから、東陽の再研磨事業への力の入れ方が半端ではないことが窺い知れよう。
- 超硬のドリル、エンドミルを中心に、カッターやリーマ全般、PCD、CBN、ブローチと多様な工具種に2直体制で対応するTMGセンターだが、工具製作用機械販売の点で、着目したいのがエワーグ製レーザーラインウルトラだろう。
- 「顧客の開発部門での導入が一番、進んでいるが、生産の現場にも据えられ『特殊ブレーカの短納期対応』を顧客がアピールするようになってきた」と言う。
- TMGセンターにも、レーザーラインウルトラが2台稼働しており、持ち込まれたテスト・試削り対応をはじめ「当センターの実力を評価いただけるのか、流れものが増えてきており、2台ともフル稼働状態になりつつある」。 新作の伸び率が高いタイ市場 マザー工場として、タイの研磨工場で働くタイ人スタッフを毎年、2人ずつ、研修・訓練しており、訪問した日もタイ人2人が現場で汗を流していた。
- 「タイでは、新作の伸び率が高い。進出日系企業からの現調化の動きは無視できない」と、タイでも好調のようだ。
TMGセンター
エワーグ製レーザーラインウルトラは販売でも実績を上げてきているが、生産においてもフル稼働状態になってきた
ロボット付きの工具研削盤が増えてきた