フクダ精工の栃澤製造部長が取締役に就任。一貫して研磨工程に従事、この観点から「会社づくり」に参画
このほど役員に就任した栃澤製造部長
- フクダ精工の栃澤匠製造部長が6月23日付で取締役に就任した。
- 「入社して23年、一貫して研磨工程を担当してきた。高校は普通科だったが、家から近かったという単純な理由でフクダ精工の扉をたたいた」と語る。が、岩崎社長に質すと「まさに模範生そのもの」と即答された。
- 「入社後、慣れるまで1年はかかった。今では退職され、ОBになっている方々からの期待を背に努力してきた」そうだ。面談中も温厚で真面目な人柄が、じんわりと伝わってくる。
- 3年間はNC機を駆使しての作業だったようだが、その後、汎用機を使った工具づくりへと「ツール」を変えていく。
- 「求められる公差などを考えると、たとえば、ねじれモノの刃付けはNC機では難しい。現在も(汎用機を駆使して)エンドミルの外周の2番刃付けの作業等を手がけている」。
- 現在、41歳だが、30代初めにはすでに製造部長に抜擢された。「下」の意見を聞きながら「上」と接する期間が、10年近くになろうとしている。経営者が変わり、製造の観点から「会社づくり」に参画するようになって久しいと言えようか。
- 「フライス・旋盤工程に比べ、最終的な形が見えてくる、研磨工程は、いい意味で刺激的。新人の指導でも、この醍醐味が伝えられるように意を配っている」。
- 周囲に流されない、芯の強さは、リーマンショックのような「不景気」でも、マイペースで臨むスタンスに表れた。
- 「製造スタッフ30人弱。若い、人手を確保するため、面接の場に対応することも多くなってくるなか、人を巡る課題の難しさをひしひしと感じている」。