「進化するフラッグシップ加工機・YBMVi40」を参考出展‐安田工業

安田工業株式会社

安田工業株式会社

YMC650+RT20

 

  •  安田工業では、高原状態で推移している受注に変化はないと言う。
  •  目前に迫ったJIMTОFでの提案内容を追っていこう。
  •  進化するフラッグシップ5軸機として登場するのは「YBMVi40」。従来、ウォームギアだったB軸にダイレクトドライブモータ(DDモータ)を採用。ノンバックラッシュ・クイックリスポンスにより、加工時間の短縮にも配慮されている。
  •  広報担当者は「DDモータバージョンとして、参考出展する。テーブルユニットを改良し、最大でΦ500ミリまでのワーク積載を可能とする一方、安定した5軸加工をキープさせるため、冷却液を循環させ、熱変位対策に十全な対応を採っている」。
  •  円錐加工で真円度2・32ミクロンという群を抜く高精度は、ひとつの指標。冷間鍛造で使用される高硬度材の高精度加工における高いパフォーマンスに、従来以上に期待が高まりそうだ。
  •  微細加工の次なる領域を提示、開拓している機種として、改めて提案されるのが「YMC650」だ。同430の「大型版」で、自動車のリフレクターやヘッドライトカバーといった、様々な形状の一体加工を担う金型を仕上げていくニーズに応えていくもの。
  •  「新技術として、高精度と重切削性の両立を実現する、高剛性のHSK‐E40スピンドルを開発した」点に注目したい。
  •  ワンランク上の高精度で、微細加工向けとして名指しされる「YMC430」。今回、オプションとして8万回転を用意。鏡面加工を特に意識した。
  •  「ブースでは、エロワ製ロボットとの組み合わせで、披露していくことになる」。
  •  最後となる4機種目は、アメリカ市場のニーズを汲み取って開発され、スタートした「PX30i」で、日本のパブリックの展示会では、昨年のメカトロテックで披露された。
  •  「量産部品加工向けの機種であり、米欧で実績を積み上げてきている。日本市場での深耕を目指し、アピールしていきたい」。
  •  ATCには323本の工具搭載が可能だと言う。
  •  さらにソフトウエアの分野からは「ОpeNe」の紹介がなされる。
  •  計測履歴(過去)、加工支援(現在)、そしてサーボ波形診断(未来)という時間軸の中で、機械の能力を最大限に引き出す。データの蓄積、監視、分析を通じて「予防保全」にも繋がっていく。
  •  また、PX30iには「ワーク段取り作業支援システム」が搭載され「作業者の負担を軽減できる、メリットをブースで体験して頂ければ」と訴える。