DLCコーティングによるシリーズ化を提案。「今後の方向性追求する」:サイトウ製作所

株式会社サイトウ製作所

株式会社サイトウ製作所

齋藤社長

 

  •  米・IMTS、独・AMBという欧米の展示会初出展の経験は、サイトウ製作所に何をもたらしたのか。JIMTОF開催前に齋藤社長を訪問し、展示会に通底する問題意識を探った。

 

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  •  「米市場の高い景況感の中で、IMTSを通じて、ソフトの、ハード面への影響力とでも言おうか。たとえば、切削シミュレーションで感じられるソフトウエアの進歩のレベル、機械能力を引き出す際のソフトウエアの持つ重要度の益々の高まり。切削工具に即せば、ハードとソフトの融合で活かせる領域で、構想レベルだった事がどんどん現実に移行している」。
  •  「独・AMBでは小径20ミクロンの工具を出展し、欧州でもこのサイズの工具に訴求力がある事を再認識できた。だが、日本とは違い、メーカーがきっちりと在庫しておかなければ販売はスムースには立ち上がらない。多くの日系メーカーが、欧州で注文を受けた場合、2日以内にモノが届くようにする体制の構築を重要課題に位置付けている事も確認できた」。
  •  IMTSでは、ソフトウエアへの関心の高まり、AMBでは、自社製品の訴求力に対する自覚と品物を届ける仕組みづくりという課題と正面から向き合ったと言えようか。
  •  JIMTОFでは、「新製品候補」を参考出品するが「世にないものを供給する=面倒を価値に変える」点で、見逃せないのがDLCコーティングによるシリーズ化。
  •  「今後の当社の方向性を提示させて頂く。例えばオイルホール付のドリルを使用しなくても加工のできる工具づくり等はその一例。売れる製品を開発して世に送り出す事は大切。しかし、販売力や流通が脆弱な事をカバーするような商品も加える事でラインナップの充実を図ってゆきたい」。