精密穴加工用ジェットスルードリルとボス付きメタルソー、PSMSの浸透図る三洋工具
ジェットスルードリルの開発に携わった北原さん
- 三洋工具のＪＩＭＴОＦでの提案で、注目を集めた精密穴加工用「ジェットスルードリル」とソリッドメタルソー「ＰＳＭＳ」について取材した。
- ◆
- ジェットスルードリルはアルミ用とスチール用がラインナップされているが「スチール用はテスト段階。アルミ用はダイキャスト等の分野で効果を体感頂き実績を積み上げていきたいと思う」とコメントする開発に携わった北原さん。
- このドリルは、ジェットスルーシステム（切削油噴出構造）と呼ぶ構造がキーになるが「オイルホールがシャンクの途中から外周に沿って割れている、その形状によって、刃具外周面の凝着を防ぎ、長寿命化に寄与し穴精度のバラツキを抑制していく」というもので「別言すれば、切粉の干渉を防ぎ、真円度にも関わるマージンの摩耗を抑え、外周の潤滑性をアップさせる効果がある」と言う。
- 今後、直需ユーザー向けに浸透を試みていく。
- 一方、メタルソーの新製品「ＰＳＭＳ」について中平専務は「軸物工具の生産が、フル稼働状況にあり、他分野での伸長を期待し、このボス付きのメタルソーの新製品、ＰＳＭＳを世に問うた。代理店に在庫し、流通で重きを置いた商材になる」そうだ。
- φ３０ミリが中心ゾーンで「従来のメタルソーに飽き足らないユーザーを刺激していきたい。半導体関連の新規ユーザーに提案できるアイテムでもある」。