ブラザー・スイスルーブの第2回プロダクティビティートロフィー開催。6社から成果発表

ブラザー・スイスルーブ・ジャパン株式会社

ブラザー・スイスルーブ・ジャパン株式会社

ブラザーCEOから表彰を受け取るユーザー

 

  •  機械加工における生産性や経済効率、さらに加工品質の向上といった積極的側面とクーラントとの関係性を可視化させるブラザー・スイスルーブの「ブラザープロダクティビティートロフィー」が、JIMTОF開催前の10月31日、東京都内のホテルで開催された。全世界で展開されており、日本では、昨年に続き、今回で2回目となる試みである。6部門6社の現場でそれぞれ成果を挙げ、マーク・ブラザーCEOから表彰を受けた。
  •  「このイベントは、顧客との『共同プロジェクト』であり、どれだけの効果を出せたのかを検証する場。クーラントは消耗品であるという意識から脱却し、継続的な価値を認めて頂いていると思う」とブラザーCEOが挨拶。
  •  優れた結果を出した現場は6部門で以下のそれぞれの企業が選ばれた。
  •  ▼トータルコスト削減・・・山根精機(福岡県古賀市)アルミを中心とする精密部品加工。「B‐Cool755」を活用し、工具コストばかりか、製品の腐食が大幅に軽減したことで修正の必要もなくなった。年間、トータルで数百万円におよぶコスト削減が達成された。
  •  ▼プロセス安定性/工程の最適化・・・川村エンジニアリング(京都府京都市)半導体・液晶製造装置部品メーカー。「バスコ7000」を使用したことで、手荒れの改善は言うまでもなく、面粗度の改善に繋がったことで仕上げ工程の省略が可能になった。
  •  ▼工具の最適化・・・後藤ガット(群馬県伊勢崎市)ギターなどの弦楽器用糸巻き、部品の製造。「バスコ6000」を採用したことで加工条件を30%上げることが可能になるとと同時に、工具の選択肢が増え、工具寿命では3倍近く伸びた。同時に高い品質をキープ。サイクルタイム、生産量でも優位な結果に。
  •  ▼持続可能性/環境・安全・・・乾光精機製作所(長野県下伊那郡高森町)半導体製造装置関連。アルミ加工がメインを占める現場だが「バスコ7000」「B‐Cool755」を活用するなかで、バリの抑制、工具の刃先へのダメージが軽減され、トータルソリューションを志向するきっかけになった。
  •  ▼生産性の向上・・・ブラザー精密工業(愛知県知立市)自動車のカムシャフトをはじめ、工作機械関連などの精密部品。「バスコ5000」という水溶性への切り替えで、加工不良の30%削減、工具寿命の延長、洗浄工程のカットなどを達成。
  •  ▼切削油の最適化・・・川崎製作所(茨城県ひたちなか市)大型の航空機エンジン部品。加工品質、腐食等を都度確認して「ブラソカットBC35KombiSW」に切削油を統一、標準化することで、従来、4種類で計2ドラム使用が1ドラムに減少。浮上油回収装置も導入し、メンテナンスにも配慮している。
  •  6現場の報告を終えて、ジャパンの西社長は「昨年は5社、今回は6社からの成果発表がなされ、さらに磨きがかかったと思う。クーラントを単に販売させて頂いているのではなく、リキッドツール(液体工具)でどのような成果を出されているのか。当社の営業マンとの連携、ご協力にも感謝している」と総括した。

 

営業スタッフへの協力に感謝を表明する西社長

営業スタッフへの協力に感謝を表明する西社長